調査していて興味深いと思ったある企業の取り組みは、21卒の内定者に、Twitterの内定者アカウントを作成してもらい、22卒や23卒のアカウントとのつながりを作っていたというものだ。入社前から会社側の一員として活動してもらうことで、企業理解も深まり、さらに次年度以降の就活生に対するリクルーターのような存在として接点を持ってもらえる。内定者の入社前研修と次年度の採用対象者の母集団形成を同時にできる、うまい取り組みだと感じた。
採用企業側(人事アカウント、経営者アカウント)にも、就活生同様に「Twitterで採用活動を行っているか」アンケートを実施したところ、次のような回答となった。
全回答の5分の1に及ぶ20.3%が「Twitter経由で採用したことがある」と回答している。採用には至らなかったにしても、「選考(面談)した」のは13.2%、「企業情報を発信している」のは28.9%に達した。就活生の場合、そこまで直接的に就活に活用しているという回答は少なかったが、採用企業側のほうがより積極的にTwitterを採用活動に活用していることがわかった。
すでに「ひとつの市場」と化している
また、採用企業とは別に人材エージェントやキャリアコンサルタントのTwitterアカウントも多く存在している。Twitterに就活生と採用企業側(人事、経営者)が集まっていることで、そこに人材エージェントやキャリアコンサルタントといった就活やキャリア界隈の人まで参入してきている。
ここまで述べたように、就活生にとっての就活ツール、人事採用担当にとっての採用ツールとしてTwitterの存在感はかなり大きくなっている。人材業界(エージェント)まで入り乱れて1つの採用市場として確立しているといってもいい。
最後に、Twitterにおける採用市場の実態を知るうえで筆者が調査した際にリストアップした代表的なアカウントを紹介する。これからTwitter就活をはじめる就活生、Twitterで採用活動をはじめる人事の参考になればと思う。
代表的な就活アカウント(227人):https://twitter.com/i/lists/1313290212076781569
代表的な人事アカウント(168人):https://twitter.com/i/lists/1317988479087751168
また、筆者もTwitterで就活やキャリアに関して情報発信を行っており、引き続き「Twitter就活」について調査を続けていくので、興味がある方はこちら(川畑翔太郎|UZUZ(ウズウズ)専務)のフォローをお願いしたい。
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