民主党が目指す最高裁判事増員は簡単ではない

実は「第2次世界大戦前」にもあった重要な事実

そしてしばらくして大きな段ボール箱を抱えて戻ってきたトランプ大統領は、その中から「アートオブディール」 (自分の成功体験をつづった本)を取り出し、サインをして1人1人に渡した。そして、「今日は皆さん、ご出席いただきありがとう。皆さんのご協力に感謝します」と、一方的にたたみかけたという。

このサプライズ演出に、まったく同意したつもりのない債権団は、あっけにとられた。最後はトランプ大統領をそこで「殺す」のではなく、活かすことで、少しでも債券を回収することに同意したという(同席した債権団弁護士の番組内のコメント)。

「エリート」は依然トランプ大統領を恐れている

話は、2020年の選挙戦に戻る。いよいよ佳境に入ってきた10月14日の東洋経済オンラインに、マーク・R・レヴィン氏の記事「名門NYタイムズ「恥ずべき黒歴史」が映す本性」が載った。彼のアメリカでの立ち位置を知る立場としては正直驚いた。

記事で同氏も指摘したように、今のアメリカのリベラル系メディアの報道が極端に反トランプ大統領に偏っているのは事実である。それはヒラリー・クリントン氏との一騎打ちだった4年前より過激になっている。そこには、この4年間のトランプ大統領への嫌悪と怨念だけでなく、エリートからすれば、自分たちが築いてきたルールの外で好き勝手なことをするトランプ大統領へ恐怖心が見え隠れする。

だからこそ、民主党関係者とネバートランプの共和党関係者(前出のTIPやリンカーンプロジェクト)は周到に「打倒トランプ」のシナリオを幾重にも準備してきたのである。

アメリカに漏れ聞こえてくるところでは、日本では前回「トランプ勝利」を当てたとされる著名人が、今回も同じような理由で、最後はトランプ氏の逆転を予想しているという。が、今回は4年前の「一騎打ち」のように、それぞれの候補を1対1で比較して得られる分析が当たるかどうかといった単純な話ではもはやない。

前述のように、TIPレポートは「トランプ氏は選挙結果を認めず、敗北後もホワイトハウスに居座り、場合によっては軍隊も動かす」などといった「妄想」を展開している。繰り返しのようになるが、このレポートの目的はトランプ大統領の行動パターンの異常性を煽り、「アメリカの民主主義が窮地にある」と思い込ませることで、浮動票を「トランプ拒否」へ導くことにあるのは明白である。

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