半沢直樹に学ぶ「やってはいけない7つの教訓」 「出世をする人の声の出し方」はやっぱり違う

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『半沢直樹』はビジネスの反面教師として学ぶべきドラマだ(東洋経済オンライン編集部撮影)

ドラマ『半沢直樹』(TBS、日曜日21時〜)のシーズン2が好調だ。期待以上に面白い。筆者も大いに楽しんでいる。

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

シーズン1も良かったのだが、今回はより安心して楽しむことが出来る。何と言っても、出演者の俳優・香川照之さん(大和田取締役の役)が「型」を作ったことの功績が大きい。

役を「型」であることが分かるように演じてもらうと、キャラクターの濃い俳優さん達の演技から程よくリアリティが抜けて、爽やかに楽しむことができる。本来、リアルかつ自然であるべきところを大げさに演じる「臭い演技」(歌舞伎系の役者さんには少なくない)とは明らかに一線を画している。

半沢直樹は「ビジネスの反面教師」

さて、筆者は、このドラマをおそらく演出の意図通りに大いに楽しんでいるのだが、気分を変えて見直すと、実は、ビジネスの反面教師としてこのドラマが示唆に富んでいることがわかった。現代のビジネスシーンを考える時に、「これではまずいいでしょう!」と言いたくなる要素が随所にある。

もちろん、原作や脚本・演出などに問題があるのではない。1つには、物語の時点が現在只今よりも少し古い時代を感じさせるように設定されていることと、もう1つには、ドラマをテレビ的に面白くするための演出が施されていることが理由だろう。

それでは、ドラマ『半沢直樹』シーズン2から読み取るべき、現在のビジネスへの教訓を7つご紹介しよう。

その1.でかい声を出すな

ドラマでは、主人公の半沢をはじめとして大声でまくしたてる台詞が少なくない。これは、主にテレビ・ドラマとしての演出が原因だろう。実際、クライマックスでの堺雅人さんの台詞を聞いてスッキリする視聴者が少なくあるまい。

しかし、現実のビジネスでは大声を出すことは好ましくない場合が多い。「サラリーマンは声の大きい奴が出世する」と言われたのは、昭和の昔の話だ。今は、不必要な大声が嫌われることの方が多い。大声で話すと利口そうに聞こえないし、「暑苦しい」と思われることだけでもマイナス材料だ。

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