「国民に甘くない令和おじさん」は案外悪くない

おぼっちゃまよりも「市場にはいい人」かも

「国民に甘くない」印象を与えた菅新首相。株価の上昇が期待できるかもしれない(写真:ロイター/Issei Kato)

「令和おじさん」こと菅義偉氏が14日に新しい自由民主党総裁に選出され、16日に新内閣を発足させた。大方の予想通りの運びとはいえ、いささか慌ただしい。「平成おじさん」と呼ばれた故小渕恵三首相もそうだったが、官房長官として新しい元号を発表する役回りは政治家として縁起がいいのかもしれない。2人とも後に首相になった。

「令和おじさん」は国民に甘くない?

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

「令和」という元号が発表されたとき、お祝いムードに水を差すかと遠慮しつつも、筆者は、令和の「令」が、「命令」の「令」であることや、「冷気」の「冷」と音が同じで近い字であることから、何となく「冷たい感じがする」と感想を述べた。

そして、今、新首相となった「令和おじさん」に、「冷徹」あるいは「冷静」といった「冷」の感じを覚えている。政治家としての菅首相は、なかなかの勝負師であり、闘争に強い熱い人なのかもしれないが、国民から見た印象は冷たい。

総裁選に臨む菅首相のキャッチフレーズは、「自助、共助、公助、そして絆」だった。討論会でも色紙にこのフレーズを書いた。「まずは自分で努力せよ」と強調することは、常識としては正しいので、学校の先生あたりが言うなら違和感はないが、為政者の言葉としてはいささかそっけない。また、今回の菅首相の一連の発言を通じて、格差問題や年金などの社会保障に対する言及は少なかったように思う。

「令和おじさん」は、国民に甘くない。ただし、筆者は、それで悪いとは思っていない。

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