角川春樹が激白「今の映画は冒険をしていない」 最後の監督作「みをつくし料理帖」にかける思い

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10月16日公開の映画『みをつくし料理帖』は、角川春樹監督の10年ぶりの作品となる (撮影:風間仁一郎)
映画『犬神家の一族』や『セーラー服と機関銃』をはじめ、1970年代から1980年代にかけて数々のヒット作を連発した革命的プロデューサー・角川春樹。製作者としてのみならず映画監督という顔も持つ御年78歳の角川春樹が、前作から約10年ぶり8本目の監督作にして「生涯最後の映画監督作」と銘打つ『みをつくし料理帖』(10月16日より公開中)を完成させた。
原作は累計発行部数400万部を突破した髙田郁によるベストセラー時代小説シリーズ。幼い頃に生き別れ、それぞれが違う道を歩むこととなった澪(松本穂香)と野江(奈緒)の友情が描かれる。原作を読んだ時から、その温もりに満ちた人情物語に惚れ込み、メガホンをとることになった角川春樹監督に、本作の裏側などを聞いた。

監督をやらなければ意味が無い

――今日、角川監督が着ているTシャツは『ゴッドファーザー』ですよね。まさに角川さんにピッタリだなと思ったのですが。

この間、宣伝チームと食事をした時に、この『ゴッドファーザー』のTシャツを見て、まさにピッタリだと言われた(笑)。ならば今日はこれを着てこようと思ったわけです。

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――前作の『笑う警官』からおよそ10年ぶりの監督作となりますが、その間は映画監督をやろうという考えはなかったのでしょうか。

そうです。私の思いと観客との乖離を感じていました。それが10年間辞めていた理由です。

――しかし今回、監督で復帰することとなりました。

2年前、私の妻が子どもと一緒に京都の伏見稲荷の頂上まで行ったんですが、帰ってきてから突然、「『みをつくし料理帖』を映画化するなら、監督をやらなければ意味が無い」と言い出したんですよ。そんなことを言われるとは思ってなかったんで、何しろビックリしましたね。

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