中国の自動車販売、「コロナ後」のV字回復に勢い

2020年見通し10~20%減から4%減に上方修正

マイカー需要が主体の乗用車も販売回復の勢いが増しつつある。写真は遼寧省瀋陽市の高級車販売店(財新網より)

「コロナ後」の中国自動車市場が予想を超える急回復を見せている。中国汽車工業協会が10月13日に発表したデータによれば、2020年1~9月の中国国内の新車販売台数は累計で1711万6000台。前年同期比では6.9%の減少だが、1~8月累計の同9.7%減から下げ幅を2.8ポイント縮めた。

今年前半の新車販売が新型コロナウイルスの流行で受けたダメージを考えれば、目を見張る復調ぶりだ。自動車販売の業界団体である中国乗用車市場情報聯席会のデータによれば、1~3月の新車販売台数は前年同期比208万台も減少していた。

新車販売はコロナ禍が和らいだ4月から徐々に好転し、7~9月の累計販売台数は前年同期を38万台上回るV字回復を果たした。単月の販売台数は5月以降、すでに5カ月連続で前年同月比2桁の増加を記録している。

回復の主役は商用車から乗用車へ

自動車市場を回復に導いた原動力は、当初の数カ月は中央政府と地方政府が講じた経済対策だった。公共インフラ投資の拡大などを背景に、大型トラックに代表される商用車の販売が急増。一方、マイカー需要が主体の乗用車は、販売回復の勢いが商用車には及ばなかった。

本記事は「財新」の提供記事です

だが9月以降、この局面は変わりつつある。中国汽車工業協会の副秘書長を務める陳士華氏によれば、9月には自動車市場全体の成長率への寄与度で、乗用車が商用車を逆転したという。

同協会は今年7月の時点で、2020年の中国の新車販売台数が前年比10~20%減少するとの見通しを示していた。しかし販売が急回復している現状に鑑みてこれを修正。通年の減少率は前年同期比4%前後にとどまると予想している。

(財新記者:劉雨錕)
※原文の配信は10月13日

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