メタボが健康寿命を縮めないという新説の真相

長生きするほど「フレイル」が危なくなる

体の衰えを加速させてフレイルを引き起こす要因として、次の3つが特定されています。同時に、この3つに気をつけることが、有効なフレイル対策となります。

要因①筋力の低下
要因②低栄養
要因③社会的孤立
要因①筋力の低下

注意すべきは「体重が重いか、軽いか」ではなく、「筋肉量」です。
様々な研究で握力は全身の筋力と関係していることがわかっていて、握力の低下と死亡リスクも関連していることが判明しています。
世界14の地域住民を調査した結果、握力が1キロ強いと死亡リスクが2〜3%低くなることが示されました。また、握力は血圧値よりも循環器疾患などによる死亡の予測力が大きいことも報告されています。

要因②低栄養

「3食きちんと食べている」人でも低栄養に陥ることがあります。食事の内容に問題があるからです。

とくにフレイルリスクを上げるのが「品目数の少ない食事」です。おかずの多い、多品目な食事がフレイルリスクを下げるとされ、1日7品目食べることを推奨しています。しかし、現実には、性別・年齢によって食べられる食品に明らかな偏りがあることがわかりました(「歳をとると肉を食べなくなる」など)。

歳をとれば、意識しないと「偏った食事」になりがちだということです。

要因③社会参加

非科学的に聞こえるかもしれませんが、これは精神論ではありません。外出が少なかったり、人との交流が乏しい「社会的孤立」によって死亡リスクが約2倍高まったりするというデータがあります。

現在、1人暮らしの高齢者は男性13.3%、女性で21.1%です。これからますます高齢化が進むと、この「お一人様高齢者」の激増が見込まれ、危惧されています。

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