上海に上陸したヤマト「宅急便」、夢はアジアの“黒猫”《中国を攻める》
とはいえ中国の人口は日本の10倍以上。ヤマトは日本市場も潜在需要の掘り起こしでまだ伸びると見ているが、爆発力なら圧倒的に中国だ。成功すれば「香港に本社を移すこともありうる」と瀬戸社長は構想する。
ヤマトは上海と同じ1月にシンガポールでも営業開始した。マレーシアやタイなど周辺国とも交渉中だ。宅配便がアジアに根付けば、通販業者など日系企業はアジアに進出しやすくなる。それを見込んで、ヤマトは845億円で10万平方メートル、国内最大級の複合ターミナル建設用地を羽田に取得済み。日本と中国、東南アジア主要都市をつなげたとき、ヤマトはアジアの“黒猫”に変貌する。
(撮影:今井康一 =週刊東洋経済2010年2月20日号)
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