上海に上陸したヤマト「宅急便」、夢はアジアの“黒猫”《中国を攻める》

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とはいえ中国の人口は日本の10倍以上。ヤマトは日本市場も潜在需要の掘り起こしでまだ伸びると見ているが、爆発力なら圧倒的に中国だ。成功すれば「香港に本社を移すこともありうる」と瀬戸社長は構想する。

ヤマトは上海と同じ1月にシンガポールでも営業開始した。マレーシアやタイなど周辺国とも交渉中だ。宅配便がアジアに根付けば、通販業者など日系企業はアジアに進出しやすくなる。それを見込んで、ヤマトは845億円で10万平方メートル、国内最大級の複合ターミナル建設用地を羽田に取得済み。日本と中国、東南アジア主要都市をつなげたとき、ヤマトはアジアの“黒猫”に変貌する。

■ヤマトホールディングスの業績予想、会社概要はこちら

 

 

(撮影:今井康一 =週刊東洋経済2010年2月20日号)

 

山田 雄一郎 東洋経済 記者

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やまだ ゆういちろう / Yuichiro Yamada

1994年慶応大学大学院商学研究科(計量経済学分野)修了、同年入社。1996年から記者。自動車部品・トラック、証券、消費者金融・リース、オフィス家具・建材、地銀、電子制御・電線、パチンコ・パチスロ、重電・総合電機、陸運・海運、石油元売り、化学繊維、通信、SI、造船・重工を担当。『月刊金融ビジネス』『会社四季報』『週刊東洋経済』の各編集部を経験。業界担当とは別にインサイダー事件、日本将棋連盟の不祥事、引越社の不当労働行為、医学部受験不正、検察庁、ゴーンショックを取材・執筆。『週刊東洋経済』編集部では「郵政民営化」「徹底解明ライブドア」「徹底解剖村上ファンド」「シェールガス革命」「サプリメント」「鬱」「認知症」「MBO」「ローランド」「減損の謎、IFRSの不可思議」「日本郵政株上場」「東芝危機」「村上、再び。」「村上強制調査」「ニケシュ電撃辞任」「保険に騙されるな」「保険の罠」の特集を企画・執筆。『トリックスター 村上ファンド4444億円の闇』は同期である山田雄大記者との共著。

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