「82年生まれ、キム・ジヨン」で考える女性の地位

韓国で社会現象になった同名人気小説が映画化

10月9日より日本で公開予定の映画『82年生まれ、キム・ジヨン』。韓国でベストセラーとなった同名小説が原作だ(東洋経済オンライン読者向け「オンライン試写会」への応募はこちら) © 2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

世界が広いと信じていた子供時代。女性としての生きづらさを初めて知った少女時代。必死に勉強して入った大学から就職への壁。仕事ぶりは認められても昇進には結びつかない日々。結婚・出産で会社を辞め、社会から切り離されていくような気持ちを抱える日々。そして再就職への困難な道。ついに彼女の心が壊れてしまう――。

多くの女性が「これはわたしたちの物語!」と共感

韓国のジェンダー意識に関わる現代史や社会問題を織り交ぜながら、女性が社会で感じている重圧や生きづらさ、不平等感などを丁寧に描き出したチョ・ナムジュのフェミニスト小説『82年生まれ、キム・ジヨン』が映画化され、日本では10月9日より劇場公開される。

2016年に韓国で発売された原作は、韓国で130万部を突破したベストセラー小説。多くの女性が「これはわたしたちの物語!」と共感の声をあげる一方で、この本の存在を快く思わない一部の男性層の反発が高まるなど、賛否両論の渦を巻き起こした。

10月1日(木)~2日(金)に独占オンライン試写会を実施します(上記画像をクリックするとオンライン試写会応募画面にジャンプします)

5人組ガールズグループ Red Velvetのアイリーンがこの本を「読んだ」と発言しただけで一部の男性ファンから失望の声が飛び出し、彼女の写真を燃やす、破るといった過激な行動に走る者まで出てくる始末だった。

そうした社会現象は日本にも伝わる。世界的に#MeToo運動の流れが広がる中、2018年12月に日本で翻訳本が発売されるや、発売2日目にして重版が決定。大型書店では品切れが続出し、2020年5月現在で16万9000部を売り上げている。

ある種の“事件”となった作品だが、そうした仰々しいイメージとは裏腹に、実際の物語の語り口はむしろ淡々とした日常を描き出したもの。

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