注目アップルイベントでiPhoneは発表される? 9月15日、誰でも視聴できるオンライン発表会

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そうした経緯を考えると、今回の青い一筆書きのデザインからは、iPhoneの上位モデルに青系の新色が用意されたり、一筆書きということでApple Pencilに関係する新製品、つまりiPad製品の新作を予測することができる。その中には、iPad向けクリエイティブソフトウェアの披露も含まれるかもしれない。

クリエイティブソフトウェアで知られるアドビは、アメリカ時間10月20日~22日まで、クリエイティブの祭典「Adobe MAX 2020」をオンラインで開催することを発表した。その中には、iPad用のIllustratorに関するセッションが用意されており、今回のイベントのデモでも使われることになるだろう。

もう一つ、ロゴにまつわる秘密がある。前述のイベントページで青いロゴを、iPhone、iPadからタップするとARコンテンツが読み込まれ、カメラが起動し、身近なテーブルの上や床に、青いイベント用のアップルロゴを置くことができる。

しかもそのロゴはアニメーションになっており、するするとほどけてイベント開催日である「9.15」の文字に変わり、またほどけてリンゴマークに戻る、という演出が施されている。ディスプレーでの表示が前提の動きが変化するロゴは、先頃発表された2028年のロサンゼルス五輪でも採用されており、トレンドをしっかりおさえたデザインだ。

アップルを取り巻く環境

イベントの発表内容の前に、現在のアップルを取り巻く環境について振り返っていこう。

2020年1月下旬から中国で新型コロナウイルスの感染拡大が明らかとなり、アップルは2月1日には、中国国内のすべてのオフィスと直営店を閉鎖する対応を打ち出した。アメリカや欧州への感染拡大前に、新型コロナウイルス対策を迫られていたことになる。

中国の春節明けから、廉価版iPhone SEの製造を立ち上げる予定だったがこれも遅れ、例年3月末にイベントを開催して春の新製品を披露するはずが、結局iPhone SEは4月16日に発表され、4月24日発売、日本国内では5月11日の発売となった。

しかし新製品の発表は毎月行われてきた。通常であれば、本社に世界中から記者を集めて、iPhone SEの発表イベントを3月に開催する際、iPad Pro、MacBook Airの新モデルも発表していたはずだ。主要製品が3つも登場するなら、イベントとして十分成立すると考えられるからだ。

4月のiPhone SEに続いて、5月にはMacBook Pro 13インチのメジャーアップデートがアナウンスされた。また8月に入って、iMac 27インチも新モデルが登場した。いずれもウェブサイトでの発表にとどまった。

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