アップルの新戦略、ユーザーはどうすべきか? Macはインテルから「独自チップ」搭載へ移行
アップルはアメリカ時間6月22日、世界開発者会議(WWDC20)を開催した。新型コロナウイルス対策として、例年カリフォルニア州サンノゼで開催していたイベントは、すべてオンラインで、無料公開されることとなった。
アメリカ太平洋夏時間6月22日午前10時(日本時間6月23日午前2時)に基調講演が行われた。これまでは6000人以上の開発者を前にしたステージだったが、今回はアップルの本社であるApple Parkで事前に収録された、作り込まれたプレゼンテーションが展開された。
おなじみのスティーブ・ジョブズ・シアターだけでなく、フィットネスセンターでも収録されており、今まであまり明らかにされていないApple Park内部の様子を知ることができる。
今回の基調講演では、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV、Macといった各製品向けのソフトウェアが刷新され、どんな体験を作り出すのか、大きな方針が明らかとなった。
なお、基調講演のビデオは、すでにYouTubeに掲載されている。
衝撃の「アップルシリコン」
今回の基調講演で最も重要な発表は、アップルのコンピュータ製品である「Mac」が、アップルが独自に設計するチップへ、2年かけて移行すると明らかにした点だ。2020年から2年かけて独自設計の「アップルシリコン」へ移行する計画であると明かし、2020年中にアップルシリコン搭載のMacを発売するとした。
これまでMacでは、Windows、Linuxを含め幅広いパソコンの心臓部を担っている「インテルチップ」を採用してきた。当初アップルは、IBMやモトローラと共同開発した「PowerPC」をMacに用いてきたが、2006年、省電力化と性能向上のバランスを求めて、インテルへ移行。
インテル採用によって実現され、現在のMacの象徴的な存在となった超薄型モバイルノート、MacBook Airは現在でも最も出荷台数の多いMacとして親しまれている。
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