あの日以来、忠さんは10月全体が嫌いな月になったし、毎月5日もつらい日になってしまった。聡美さんの誕生日である7月4日には、生きていたらどんな生活をしていたか思いを巡らせる日記を必ず書く。5日という日は、その翌日にやってくる。
昨日が娘の誕生日で、普通の家庭なら?楽しいばかりの時間を過ごし 特別な思いを持たないで、5日という日となります。
そんな生活が一瞬の出来事?により、滅茶苦茶となりもう普通の生活に戻れず、辛く哀しい想いとなる日が増えるのは何とも言えません。
犯人逮捕は事件の生々しい情報との出合いを意味した
犯人逮捕の報せは、2018年4月13日の朝に突然飛び込んできた。隣の山口県で暴行事件を起こして検挙された男の指紋やDNA型が、聡美さんの現場に残されたものと一致したという。
事件発生から13年と6カ月。ずっと待ち望んだ出来事が不意に訪れた。しかし、ブログに残る忠さんの筆致は冷静だ。
(略)
娘への報告「事件が解決したよ」と私の胸の中で伝えましたが「守る事が出来ないで、ごめんなさい」という想いの方が大きいですし これからも、この想いは持ち続けるでしょうね。
当初は誤認逮捕という可能性が脳裏をよぎっていたのもある。加えて、これから犯行の背景などの真実がどれだけ明らかになるかは未知数だし、最終的に望む判決が下されるとも限らないという懸念もあった。少なくともゴールした喜びのようなものはなかった。あるのはかすかな安堵くらいだった。
実際、犯人逮捕は13年前の嫌な記憶を掘り起こされて補強される始まりだったともいえる。同月24日には犯人を引き連れた現場検証が行われ、犯人が聡美さんの部屋に足を踏み入れた。そのとき忠さんも家にいた。
でも再度見た時には、嘘偽りの無い事を話せ!と思うというより命令したいです。
それと娘の部屋ですが、今でも前と同じように残していますが 事件が解決した時に、加害者に見せるためでは無いです。
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