ビジネスで多発「和製英語」誰にも通じない問題

「アジャイルにデシジョンして」と言われても

「この件でほかにコンサーンありますか」

「基本アグリーなんですけど、ちょっと検討させください」

「ショートノーティスですみません」

「アジャイルに対応したいと思います」

うーん、これもホワイトボードにポストイットが沢山貼ってある会議室のイメージは伝わるのですが、何を言っているのでしょう。

「この件でほかに懸念はありますか」

「基本同意なんですけど、ちょっと検討させください」

「急な話ですみません」

「臨機応変に対応したいと思います」

どうしてこうなってしまったのか。古典文学に魅了されて日本が好きになった私からすれば、外来語に頼らず豊富な日本語の語彙でスラスラと話す日本人は何よりもカッコイイと思うのですが。

日本人も実はわかっていない場合がある

それでも、こうしたカタカナ語が通じていればそこは個人の好みなのでいいのですが、どうやら日本人同士でもこの言葉がわからず、「アジャイルってなんだ?」と思いながらその場をやり過ごす人がいるそうなので、それはちょっと問題ですね。

ん? デビット、今気になること言ったな、とお気づきでしょうか。「日本人同士でも」。そうです。実は、こうした日本人の発するカタカナ語(英語)、実は私のような英語ネイティブな外国人にもあまり通じていないのです。正確にいうと「聞き取れていない」ということです。ずっと日本語が耳に入ってきている中で突然耳慣れない単語が出てきたと感じ、それが英語だと気がつかないわけです。

「このぬか床の中でキュウリとナスのシナジーが生まれるわけです」

……まあこの例文は極端ですが、こちらが予測していない文脈で英語が入ってくると、外国人話者であるからこそ、ついていけないのです。

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