ビジネスで多発「和製英語」誰にも通じない問題 「アジャイルにデシジョンして」と言われても

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確かにパーソナルコンピュータでは長いですから略したくなります。しかし英語ではパソコンはPC、スマホは(そもそもスマ「フォ」なのでは……)略さないか、稀にSPなどと略す人もいます。

アプリ、つまりアプリケーションの略はちょっと馴染みがないかと思いますが英語ではApp(アップ)ですね。Apple社のアプリストアが正式には「App Store」なことをお忘れではないですか? これを「アップルストア」と呼んでいる人を時々見かけますが、それは銀座3丁目の交差点にあるお店のことです。

海外ではチャット“アプリ”(ありていにいいますとLINEのようなものです)WhatsApp(ワッツアップ)が人気ですが、この名前はアプリのAppと“What’s up”(どうしてる?)を掛けたわけです。

ただ、正しく外来語を普及させようと今さら「君の使っているAppなかなかいいねえ」といっても通じないか、せいぜい外国かぶれと思われるのが関の山なので、やはり日本語では「アプリ」が正解なのでしょう。この略語のギャップは今後も埋まらないように思います。

ビジネス系英語も使いすぎると……

一方、略語にはなっていないものの、ビジネスの世界では、ものすごい勢いでカタカナ語が広がっていることを実感します。例えば以下の一文、どうでしょう。

「わが社は社会的なイシューを解消することをコミットし、プライオリティの高いアイテムにリソースを集中することでマイルストーンを確実にクリアしていきます」

なんとなく、意識高い系の経営者がSNSに書き込んでいそうなイメージだけは伝わりますが、ちょっとカタカナを使いすぎで違和感がありますね。普通に言い換えますとこうなります。

「わが社は社会的な課題を解消することをお約束し、優先順位の高い事項に力を集中することで目標を確実に達成していきます」

これでいいんじゃないかと思いますが。そして、これが会話になるともっとその違和感は増大します。

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