8月版「コロナで売れた商品」ランキングTOP30

急上昇したのは知事会見で話題の"あの商品"

「非接触形式体温計」も、7月27日週に1000%の大台に乗った。

消耗品のマスクと違い、一度買えば済む体温計は、店頭から蒸発した時期がマスクよりも1カ月遅い3月中旬だったが、供給が戻った5月以降は250~260%前後で推移。7月に入って300%台に乗った。

マスクの1000%という数字を見てしまうと、感覚がマヒするためか、どうしても見劣りするが、客観的に見れば、前年同期比で200%を超える状態が何カ月も継続しているというのは異常事態だ。

だが、体温計のうち非接触形式のものだけ切り出すと、体温計全体とはまったく異なる動きが見て取れる。

まず、店頭から商品が蒸発する直前の2月24日週に1213.1%を記録。その後は商品供給が追いつかず、5月下旬ごろまで150~280%前後を行ったり来たりしていたが、6月に入って600%台にハネ上がった。

7月13日週には937.8%に上昇。7月27日週に、ついに1000%の大台に乗った。「非接触形式の体温計の2019年のピークは、マスクよりも1週間前の1月14日週だったが、このときと比較しても565%」(前出の渡邉アナリスト)。

7月に入って感染者の急増が伝えられるようになると、飲食店が営業を再開した6月上旬ごろとは異なり、入店時に検温される機会が俄然増えたと感じている人は少なくないはずだ。

図書館など公共施設を利用する際にもほぼ100%入り口で検温されるし、リモートワークを継続しながら緊急事態宣言時よりは出社率を上げた企業も、事業所単位で社員の出社時に検温を実施している。

こういった需要に応えているのが、事業所周辺のドラッグストアなのだろう。もっとも、非接触型も一度買えば済むので、需要の盛り上がりは早晩落ち着くはずだ。

手指消毒剤は2000%を突破

マスクや非接触形式体温計以上の伸びを見せているのが「手指消毒剤」である。

傷口の消毒剤なども含めた「殺菌消毒剤」全体の伸びも7月以降400%台に乗るなど、依然高水準で推移しているが、伸びを大きく牽引しているのが手指消毒剤だ。

マスクよりも若干早めに供給が追いついたこともあり、前年同期比で1000%を突破したのは4月13日週。例年なら需要が減り出す5月下旬ごろから伸び幅が大きくなり、7月20日週に2000%に到達した。つまり、例年の夏の20倍売れているのだ。

インテージによれば、2019年のピークはマスクと同じ1月21日週で、その時点と比較しても357%だという。例年のピーク時と比べても、その3.5倍売れていることになる。

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