日韓関係改善に向けて米国が強力な布陣

駐韓米大使に大統領側近のリッパート氏を指名

昨年4月5日、普天間基地の返還計画で合意した日米首脳。左から2人目がマーク・リッパート氏 写真:ロイター/アフロ

5月1日、オバマ米大統領は次期駐韓米大使に側近中の側近であるマーク・リッパート氏(41歳)を指名した。この人事は米政府が安倍晋三首相に対して日韓首脳会談を促すための圧力をかける狙いがあるとみられている。

同氏は現在、チャック・ヘーゲル国防長官の首席補佐官を務めているが、オバマ上院議員が大統領候補として出馬する以前の2005年から外交政策顧問としてオバマ氏に仕えている。スタンフォード大学卒業後、北京大学に留学。米民主党のベテラン外交政策顧問としてオバマ上院議員と個人的に急接近。オバマ大統領は同氏をしばしば“兄弟”と紹介している。

ライス補佐官と大学院の同期

オバマ大統領との個人的な関係に加えて、スーザン・ライス補佐官(国家安全保障担当)とはスタンフォード大学院の同期卒だ。そのライス氏はクリントン政権時代に要職にあって、オバマ氏の大統領選出馬時には外交政策の専門家として選挙戦に参画した。リッパート氏とはその選挙戦中に協力し合った仲だ。

この人事に対し、日本や中国に比べ、韓国を軽視しているのではないかと見る向きもある。駐日大使には有名なケネディ家からキャロライン・ケネディ氏、駐北京大使には老練な上院議員のマックス・ボーガス氏が選ばれたが、それに比べてリッパート氏は一般に名が通っていないからだ。

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