信頼される会社をCSR(企業の社会的責任)と財務の両面から見つける「CSR企業ランキング」。7月8日配信の総合ランキングと部門別ランキングに続き、「業種別のランキング(未上場も含む)」を紹介する(ポイント算出方法など、ランキングに関する解説はこちら)。
CSR活動は業種・業態によって行える活動に差がある。そのため、各企業のCSRの取り組みを評価する際は、全体の順位と合わせて、業種ごとにも見ていく必要がある。
そこで今回は、いくつかの業種をまとめた形で最大上位10社を紹介する。なお『CSR企業白書』2020年版には、金融機関は50位、未上場は25位、ほかは最大20位まで掲載している。
各業種の「CSR先進企業」の顔ぶれ
最初に、各業種のトップ企業を見ておきたい。
総合ランキング首位のKDDI(情報・通信業)をはじめ、総合トップ10に入った企業が多い。
その半面、鉄鋼/非鉄金属/金属製品の住友電気工業(総合73位)、その他製品の大日本印刷(同92位)、不動産業の三井不動産(同85位)、サービス業のリクルートホールディングス(同66位)などは上位50位には入っていない。
総合順位が高くないとレベルも低いように思われる場合もあるが、業種による差を考慮すれば、「業種トップ」は各業種を代表する「CSR先進企業」と判断すべきだと考える。
では、業種ごとのランキングを見ていこう。
まずは金融機関だ。金融機関対象の財務得点とCSRの両面でのランキングを作成している。
1位はSOMPOホールディングスで392.1点。部門別では、環境が100点で1位。人材活用は99.0点で4位、企業統治+社会性は98.9点の4位と、いずれも上位に入った。女性管理職比率19.0%、総労働時間1782.6時間、男性育児休業取得率60.1%など、働きやすさの指標はいずれも高い。
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