小売業のトップはセブン&アイ・ホールディングス(563.7点)。人材活用93.9点、環境96.0点、企業統治+社会性95.5点、財務278.3点だった。
セブンと並ぶ業界の雄・イオンは546.4点で2位。人材活用96.0点、環境98.7点、企業統治+社会性97.2点、財務254.5点だった。
人材活用、環境、企業統治+社会性はいずれもイオンが上だが、財務はセブンが大きく上回った。
3位は丸井グループ(539.3点)。総合でも63位で、同じく6位セブン&アイ、38位イオンと、小売り3強を形成し始めてきた。以下、4位ファーストリテイリング(512.5点)、5位ファミリーマート(509.1点)と続く。
不動産業トップは三井不動産(532.1点)。人材活用76.8点、環境89.3点、企業統治+社会性89.3点、財務276.7点と人材活用が若干弱い。
地域コミュニティの核となる商業施設で、地域活性化のための環境・社会貢献イベントを実施。東京・日本橋などでコワーキングスペースの提供も行っている。
2位は、昨年業種トップの三菱地所(513.8点)。以下、3位ヒューリック(508.5点)、4位野村不動産ホールディングス(502.3点)、5位イオンモール(502.1点)と続く。
サービス業はリクルートホールディングス(538.8点)がトップ。人材活用86.9点、環境78.7点、企業統治+社会性93.2点と、環境が少し弱いもののバランスよく得点した。
昨年時点ですでにグループ9社でリモートワークを導入し、約1.6万人が利用していた。ほかにも幅広い働き方を認めるなど、先進的な取り組みを行っている。
以下、2位セコム(534.0点)、3位電通グループ(525.9点)、4位日本郵政(516.5点)、5位オリエンタルランド(505.6点)と続く。
コロナ禍でCSRの取り組みも変わる?
CSR企業ランキングは全社共通の標準的な評価を作成し、業種ごとの比較もその枠組みの中で行っている。
業種ごとに評価や調査項目を変えるというやり方もあるが、細かく見れば見るほど手間は増え、ルールも複雑になる。データも十分に集まるか不透明だ。現状では、このまとめ方が現実的ではないかと考えている。
新型コロナウイルスの影響で業績が急激に悪化した企業も多い。CSRの取り組みも変わっていく可能性がある。現在進めている今年の調査で、どのような変化が起きているか注目していきたい。
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