社会貢献は「自分のためにやる」エモい働き方だ 日本の女性起業家とマーク・ベニオフの共通点
『トレイルブレイザー』には、連携やリーダーシップのフレームワークとして、5つの問いを集約した「V2MOM」という価値観が登場しますね。
シナモンでは、近しいところで「WANT TO」というものがあります。社員1人ひとりのやりたいこと、求めていることは異なりますが、その「WANT TO」と、シナモンのやりたいことがなるべく重なるといいよねというコーチングの考え方です。
経営幹部をコーチングするという話は多いと思いますが、ほぼ全社員と1対1で、それぞれの話をじっくり聞き、「WANT TO」を抽出して、サポートしています。1回当たり30分以上かけるので、かなり大変ですが、意義のあることだと考えています。
日本の若者は経営者の価値観を見ている
個人の価値観と会社の価値観が合っているかどうかは、今後ますます重要な基準になっていくと思っています。採用面接でもそれは感じます。
面接にいらっしゃった方から「平野さんの話を聞きたい」とリクエストされてお話することがあるのですが、ほとんどのケースで最初に聞かれるのは「ミッションはなんですか? なぜこの事業をやっているんですか?」という、そもそものところなのです。逆面接のようなものですね。
皆さん会社のミッションについて気にかけてチェックされているようで、私の会社に興味を持って来てくれている方は、メディアで私の発言を読みましたという方も多いです。私に逆面接をする方々は、同じようにほかの会社の経営者にも逆面接をしているのではないかと思いますので、おそらく世代的な現象でしょう。
スタートアップ起業家でも、自分の原体験から抱いた社会貢献のミッションについて話すというのは、ミレニアル世代から湧き起こってきたことのように思います。事業をやっていくうえで、経営者の価値観や会社のミッションをしっかり持っておくことは、必須の時代だと言えるでしょう。
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