社会貢献は「自分のためにやる」エモい働き方だ 日本の女性起業家とマーク・ベニオフの共通点
AIができない仕事は、3つあると言われています。クリエイティブ、マネジメント、ホスピタリティです。いまの子どもたちや、これから働き始める人たちは、この3つを意識して、どれか1つを核にした仕事を探し、キャリアを形成していくことをお勧めしています。
一時的に仕事を失ってしまう可能性のある方に対しては、この3つをサポートしていく教育プログラムの仕組みを作れたらとも考えています。会社の事業としてなのか、NPOとしてなのかはまだ具体的ではありませんが、『トレイルブレイザー』を読みながら、自分自身の課題意識を再認識し、弊社がもっと成長し、大きな存在になってゆくためには、より必要になっていくだろうと感じました。
ベニオフさんは、ただお金を出すだけの社会貢献ではなく、実際に行動する経営者でもありますね。社員の方々と一緒にサンフランシスコの中学校へ出向いて、子どもたちに直接コンピュータサイエンスを教えたりもしてします。ここは読んでいて非常に面白いところですし、印象に残りました。
社会貢献が核にない事業は成立しない
今でこそ、「ミッション(経営理念)」や「パーパス(存在意義)」ということは重要視されていますが、ベニオフさんがセールスフォースを創業された20年前は、もっとドライだったでしょうから、当時は、かなりレアな存在だったのだろうと思います。
ミレニアム初頭世代の私は、事業というものはそもそも社会貢献への意識から始まるものだと思っています。私は、エリート街道には進まなかった人間です。学生の頃、ある外資系金融機関でインターンを経験しましたが、正直なところ、利益だけを求めてビジネスを回している世界だと感じてしまいました。これは違う、私には合わないと。そこで、就職という選択肢ではなく、自分で未来をつくろうと考えました。
今の若い人たちは、社会貢献が核にない会社には勤めたくないという意識も強くなっています。ミッションやパーパス、バリューがしっかりしていない会社では人材も集まらず、事業として成立しないのです。
弊社のコーポレートバリューは「Grit(情熱を持って、あきらめずに粘り抜く姿勢)、Innovative(革新的に)、Teamwork(チームワーク)」。そして、ミッションは「創造あふれる世界を、AIと共に」です。
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