社会貢献は「自分のためにやる」エモい働き方だ 日本の女性起業家とマーク・ベニオフの共通点
成長企業に必要な社会的責任
セールスフォース・ドットコムとマーク・ベニオフさんの存在はもちろん存じ上げていましたが、『トレイルブレイザー』を読んで、ベニオフさんご本人のストーリーや思いを知ることができ、その考え方からは非常にインスパイアされました。
ベニオフさんは、巨大企業の経営者という立場で、人種差別やホームレスなどの問題に対して、強く社会的責任を感じていらっしゃる方ですね。ビジネスをしていくうえでは、どうしても負の側面が出てくる場合があるものですが、それらと誠実に向き合って戦っている印象を受けました。
ベニオフさんのような方と比べるのはおこがましいのですが、実は私は、企業の社会的責任について興味を持つようになっていたところでした。シナモンはAIに関連するプロダクト開発やコンサルティングサービスを提供する企業ですが、AIというものは、「人の仕事を奪う」という観点から、とくにメディアにおいては負の側面を取り上げられがちです。
現実に、テクノロジーの変化によって仕事が奪われてしまった業種の方もいらっしゃいますが、日本国内においては労働人口の減少が続いており、2030年には1000万人が不足するという現実があります。そうなると、今のビジネスを維持するには、AIと人間が協調して働かなければならないというのが、私の基本的なスタンスです。
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