勉強嫌いな子にあえてゲームをさせても良い訳 子どもの「好き」を引き出すことがまずは大切

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学校で学ぶことは、基本的なことが多いです。その水準を突き抜けて、「レアキャラ化」「オタク化」した発信力を身につけるには、自分の「好き」をとことん追求する姿勢が求められます。

先生や親に褒められたいとか、テストでいい点を取りたいといったモチベーションではなく、自分が好きだから学ぶという姿勢が重要になってくるのです。それが将来役に立つかどうかは、関係ありません。

保護者は誰よりも子どものいちばん近くにいますから、彼らの興味、関心がどこにあるかは、教師よりも見つけやすいはずです。興味、関心のありかがなんとなくわかったら、保護者が家庭でするべきことは、「好き」を追求する行動を促すような環境を整えてあげることです。

「好きなのはマンガとゲーム」でもいい

一方で、「うちの子、マンガとゲーム以外、何にも興味ないんです」とこぼす小中学生の保護者は少なくないようです。でも、僕が言いたいのは、マンガやゲームが本当に好きなら、そこからもう一歩踏み込んでみませんか、ということです。

マンガもゲームも所詮媒体でしかありません。マンガなら『弱虫ペダル』のようなスポーツ系を好む子どももいれば、『キングダム』のような歴史系が好きな子どももいます。

ゲームでも『天地の如く〜激乱の三国志〜』のような戦略的なゲームを好む子どももいれば、『マインクラフト』のように構築系のゲーム、あるいは『ポケモンGO』みたいにコレクション的なゲームが好きな子どももいます。

マンガやゲームといった媒体の背後にある興味のジャンルを保護者が丁寧に深掘りしてあげると、そこから子どもの「好き」がきっと見つかります。「好き」は誰にでもある才能なのです。

子どもの興味、関心を伸ばすうえで、ICTは大きな武器となります。コロナで海外に自由に行けないなかでも、インターネットを使えばオンラインで海外旅行を体験したり、世界有数の美術館や博物館を巡ったりできます。例えば、Google Expeditionsや、メトロポリタン美術館のVRツアー、大英博物館のVRツアーといった、アプリやサイトを活用することもできます。

子どもの興味、関心の焦点が絞れてきたら、「Zoom」などを活用して、その道のプロと直接話す機会を作ってあげられたら、何よりの体験型学習になります。

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