勉強嫌いな子にあえてゲームをさせても良い訳

子どもの「好き」を引き出すことがまずは大切

これからの子どもたちの学びで重視されるのは、AIで瞬時に導ける最も適した答えを苦労して見つけたり、検索すれば誰でもすぐに手に入る「知識」をひたすらインプットしたりすることではなく、子ども1人ひとりが独自に積み重ねる「経験」です。経験=知識×体験なので、自由研究に限らず、子どもたちが多くを体験できる学習が重要となってきます。

コロナで、フェイス・トゥ・フェイスのリアルな体験をするチャンスは減っていますが、ICTを駆使すれば、海外とつないだ体験型学習も手軽にできます。ICTを活用するからこそできる学びの可能性を「トマトアドベンチャー」は示したと思います。

ICT教育や体験型学習の重要性は以前から指摘されてきましたが、コロナの広がりにより、それがより明確になり、実現が加速したのです。

とはいえ、日本の多くの小中学校ではまだ、オンラインを活用した体験重視のICT教育が受けられるわけではありません。学校にICT環境が整っていない場合、その部分を家庭教育でどう補ったら良いのでしょうか。

必要なのは「好き」を追求する体験

知識は学校の授業でもたくさん学ぶことができます。保護者がしてあげたいのは、家庭でさらに問題集やドリルに時間を割くことではなく、家庭教育でしかできないさまざまな体験を提供してあげることです。

オンラインで学ぶか、オフラインで学ぶか、それらを超えて、これからの子どもたちに必要となる重要なポイントがあります。それは、自らを差別化して他人にはない個性を磨き、「レアキャラ化」「オタク化」していくこと。なぜなら「何を言うか」だけではなく、それを「誰が言うか」が重視される時代になっているからです。

例えば、美味しいラーメン店を探すときに、Google検索で済ませる人は、今や大幅に減っています。YouTubeやSNSでハッシュタグ検索して、自分が信用する人が薦めるラーメン店を探してでかける、という行動パターンが増えているのです。

AIによる顔の見えない機械的な検索情報ではなく、発信者が見える情報、自分が信頼している人たちが発する情報のほうが評価される時代になっているわけです。

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