子供の教育費を払いながら老後資金を貯める方法 JKと考える「withコロナ時代」のお金計画
第2回 「大学費用1000万、20年返済」なら毎月いくらか
第3回 親は「子供の大学費用」をどれくらい出すべきか
第4回 教育費が足りない家庭が実行すべき3つの計画
第5回 誰でもできる「人生に絶対必要なお金」の貯め方
まずは前回までのあらすじから。高2女子の大里花実は、所属する「生活科学クラブ」の顧問であるロンドン・エマ先生からアドバイスを受け、父母が稼ぐ家の収入と支出を計算することになった。ポイントは、ひとそれぞれの老後に備え、収入と支出、貯金や借金などを見える化したうえで、今貯めるべきお金である「必要貯蓄額」を計算することだった。
「自分の老後資金」を「見える化」する方法とは?
さて、花実を含め4人家族の大里家は、父(48歳)母(45歳)とも働いているが、大学3年生の姉が大学を卒業すると、家計は500万円まで貯蓄が減ることがわかっている。花実の大学の学費はもちろん、父母の老後のことを考えると、やや不安だ。
いったい、大里家はこれからいくら貯めていかなければならないのか……。今日は、特別にエマ先生と2人だけのミーティング。Zoomを使って話をすることも多いが、久しぶりの「リアル会議」だ。
「エマ先生!? こんにちは!」
「ハイ! ハナミ、こんにちは。ご両親へのインタビューはうまくいきましたか?」
「はい、今後の平均手取り年収、現在資産額がいくらか、そして人生プランシートもたぶんバッチリです」
花実は、昨夜、エマ先生から渡された「人生プランシート」をもとに、両親の老後の希望を聞いた。「人生プランシート」というのは、家計の現状を把握するためのものだ。今後の働き方、家族構成、ライフイベントは人それぞれなので、自分の老後資金がいくら必要かを考えるベースになる。
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