斉藤区長自身、先の講演での質疑応答でこう語っていた。
「行政上がりなので政治的な動きは苦手で地味なのかもしれない。区の仕事は、積み重ねていくと1371の仕事に分類されます。そのほとんどが地味でやって当たり前のことばかり。こういうことが起こらないと注目されない仕事ばかりです。
行政経験を活かして区の職員全体で乗り越えていければと思っています。医療体制に関してはトップダウンで、生活支援に関しては現場の職員がよく知っているので、職員から提案してもらったところ1000を超えたということです。オール職員一体で何とかやりたい、というのが私の思いです」
地域一体の感染対策がカギとなる
都内の感染者数が急増し始めた7月以降、江戸川区でも感染者が増加傾向にあり、感染経路も5割が不明という状況だ。区外飲食店での感染によって家族や職場に広がっているケースが見られるため、日中、都の中心部へ通勤・通学する区民に向けて、7月27日から区長をはじめ区の幹部が駅頭で感染防止を呼び掛けている。区のシンボルである「タワーホール船堀」のライトアップも開始した。
こうした区の姿勢を意気に感じた下町気質の住民たちが協力し、地域が一体となってコロナに立ち向かっている。国や都に依存するのではなく、地域コミュニティの中で行政と住民が手を携えて災禍に立ち向かっていく。江戸川区は、そんなモデルを構築してるからこそ、感染拡大を防ぐことができているのではないだろうか。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら