自宅のオフィス化に悩む人への最新住宅プラン

コロナ禍で住宅各社の提案も多様化している

三菱地所レジデンスの「箱の間」(写真:三菱地所レジデンス提供)

8月5日に公開した記事で、住まい選びのニーズが多様化する傾向について執筆したが、こうした住まい観の変化に対応して、住宅の新しい商品や間取り・設備などを提案するデベロッパーやハウスメーカーも増えている。

そこで今回は、withコロナに対応して、具体的にどんな新しい住まいの提案がなされているか、ピックアップして紹介しよう。

前回の記事では、「家なかオフィス」ニーズについて触れた。テレワークで在宅勤務を経験した人の中で、「個室が欲しい」「リビングダイニングにカウンターを設置したい」という、新たなニーズが生まれている。2畳程度の最小限でいいから個室がほしい人が50.4%、リビングやダイニング横などにカウンターを設置したい人が52.5%(ミサワホーム総合研究所調べ)といった結果にも、仕事に適したスペースを確保したいというニーズがうかがえる。

実は、仕事に集中できるスペースは"電話ボックスサイズ"でもいいらしい。YADOKARIネットの記事によると、アメリカでは以前から、「ROOM One」という電話ボックスサイズの防音ブースをオフィス内に設置することがはやっているのだという。大勢が集まるオフィスの中で、「電話やリモート会議をしたり、仕事に集中したいときにこもる」らしい。

さすがに自宅の場合は在宅家族しかおらず、オフィスほど密ではないので、電話ボックスに入る必要性は薄れるが、小さくても仕事に集中できるスペースの需要に対する提案もある。

部屋の中に置く箱型空間の提案

三菱地所グループの‟部屋の中の小屋”=「箱の間」(箱の外寸はH162cm、W177.7cm、D75.5cm)を紹介しよう。

コロナ禍で開発したものではなく、それより以前に商品化されたものだが、三菱地所レジデンスがwithコロナのテレワーク空間として、新築分譲マンションのオプションプランに「箱の間」を採用した。

どういうものかというと、部屋の中に置く木の小部屋で、移動がしやすく置き方によって間取りを変化させられるものだ。

寝室に設置した時のイメージ図(図:三菱地所レジデンス提供)

部屋の中に置いても圧迫感がないサイズとなっており、中に入ると音は聞こえるが視界を遮ることができるので、仕事に集中できる。

三菱地所レジデンスはほかにも、洋室や収納スペースをテレワークスペースに変更する「“work” in closet」のメニュープランも用意している。

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