有害物質の持ち込みや室内拡散を抑制するため、玄関まわりの強化も提案している。具体的には、「玄関手洗い」(=玄関近くに手洗いを設置)、「そともの収納」(=玄関近くにコートやカバンを入れられる収納を設置)、「非接触アイテム」(=宅配ボックスや人感センサー照明を設置)、「健康建材」(=調湿・吸着機能を有する建材や抗菌加工を施した建材を使用)の4点だ。
さらに、「オープン」「セミオープン」「クローズ」の3つのスペースを使い分け、限られた空間でマルチにワークスペースを確保する設計アイデアも紹介している。これには、「遮音間仕切り」の設置も可能だという。
我が家についても改めて考え直してみる
他方、ミサワホーム総合研究所では、「これからの在宅型テレワークの課題と提案」として、在宅勤務でもそれぞれ刺激の異なる複数の場所を使い分けること、子どもの発達段階に応じた親子の在宅勤務・学習方法などを研究・提案している。
マンションの事例も紹介しよう。野村不動産では、「DOMAーSTYLE(ドマスタイル)」×「つながROOM」を採用した新築分譲マンションの販売を開始する。
「玄関まわりのスペースが狭くて不便」という悩みに対して、専有面積に占める玄関スペースの割合を通常よりも高めたのが、「DOMAーSTYLE」。コロナ禍で部屋の中に入れたくない物を置くことができ、玄関から洗面スペースに直接出入りできる間取りにすることで、すぐに手洗いができるようにしている。
一方「つながROOM」は、2つの洋室の間に約2畳の空間を設けて開け閉めすることで可変性のある間取りにしたもの。可動棚やコンセント、ダウンライト等を完備することで、書斎にすることも可能にした。
紹介してきたように、各社はそれぞれ自社の得意分野を生かした、さまざまな提案をしている。こうした提案を参考にして、我が家について考えてみるとよいだろう。新型コロナウイルスの収束には、まだしばらく時間がかかりそうだ。その間でも暮らしを充実させるために、ぜひ我が家なりの工夫をしてほしい。
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