自宅のオフィス化に悩む人への最新住宅プラン コロナ禍で住宅各社の提案も多様化している

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次に、大和ハウス工業が提案する2つのテレワークスタイル「快適ワークプレイス」と「つながりワークピット」を紹介しよう。

「快適ワークプレイス」は同社の戸建て住宅向け防音室「奏でる家」の技術を採用したクローズド空間で、外の音や情報セキュリティを気にせず、仕事に集中できる空間となっている。ポイントは音響と通信環境だ。室内は図書館並みの静けさで、同社独自の音響アイテム「コーナーチューン」により狭小空間でも音が反響しないため、Web会議などでも音声がクリアになるという。さらに、専用Wi-Fiアクセスポイント(コンセント埋め込み型)も設置されている。

大和ハウス工業のつながりワークピット(写真:大和ハウス工業提供)

一方の「つながりワークピット」は、リビングとつなげたセミクローズ空間で、ドアの開閉でオンとオフの切り替えを可能にしている。ドアを閉めれば個室になるが、室内窓を通してリビングの家族の様子がわかるようになっていて、家族とほどよい距離が取れるのが特徴だ。

いずれの場合も、3光色切替LED照明(昼白色・電球色・温白色)や奥行き60cmのデスクが設置されている。

部屋数が欲しいというニーズもある

旭化成ホームズでも、在宅ワークスペースについて提案している。「Private Style」「Semi Open Style」「Open Style」に分類しているが、「Open Style」ではベランダや屋上の活用を提案しているのが特徴だ。

また、狭くても仕事に集中できる「個室」が欲しいというニーズがある一方で、部屋数が欲しいというニーズもある。そのため、比較的床面積が広くて部屋数がとりやすい、“戸建て人気”も高まっている。ポラスグループでは、最大5LDKまでフレキシブルに対応できる「東京5LDK」と銘打った戸建ての販売をしている。居室の広さよりも部屋数というニーズに応えるものとなるだろう。

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