ドライブスルー方式のPCR検査センターは4月22日に都内初の施設として開設し、1日当たり15件程度の検査を実施した。累計の検査数は538件に及ぶ(7月28日時点)。
自動車がないケースでは、飛沫感染防止車両で患者を搬送。区独自のPCR検査機関も4月に検査を始め、これまでに2383件実施してきた(7月28日時点)。都や民間機関で検査した場合は結果が出るまで3日程度かかるため、すべての対象者に肺の機能確認ができるパルスオキシメーター(血中酸素濃度計)を貸与し、急変に備えている。
一連の体制を区内で完結させる
江戸川区は地元医師会と一体となり一連の体制を区内で完結することで、迅速な対応が取れたうえ、退院後のフォローも手厚くなったという。また、採取した検体を区独自の機関で検査した場合にはその日のうちに結果を出し、感染者の療養、入院がスムーズに実施できる効果がある。
こうした取り組みによって、感染者の早期発見や2次感染防止につながり、人口比での感染者数を23区中最少に抑えることができたようだ。
また、今回のコロナ禍では、自治体による情報公開のバラツキが目立っていた。東京都発表の公表数値のみの開示や区内の集計値の公表にとどまる区が多い中、江戸川区、葛飾区、足立区、墨田区、練馬区は患者の個別情報まで開示している。
江戸川区のサイトを見ると、1日ごとに区内の発生状況の数値を公表しているのに加え、感染者情報を年代、性別、発症日時、勤務地(区内・区外)などが記されている。これらは過去分もすべてチェックできるようになっている。
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