30歳大食いOLが10カ月で「美筋女王」になった訳 「冴えない人生」から一転!日本チャンピオンに
しかし、そんな私に、ジムのトレーナーはいちべつしてこう言いました。
「身長に対して足が短いね」「肩幅がないし、上半身は貧弱。小学5年生ぐらいの上半身だな」「ズン胴で下腹ぽっこりだし、胸も尻も垂れている」「まるで妖怪の『餓鬼』みたいだな」
初対面の人に、ここまではっきり言われたことは初めてでした。しかし、その言葉以上に、ビキニを着て写真を撮ってもらったときに、さらに衝撃が走りました。
あれほど頑張ってやせたのに、そこに写っていたのは、「自分の理想」とはかけ離れた「筋肉を失った脂肪だらけのたるんだ体」だったのです。
「ビキニフィットネス」の目標は「女性らしいボディ」です。ほどよく筋肉がついた健康的なプロポーションを目指します。バストはしっかりあって、ウエストはしっかり絞れているけれど、お尻はプリッと丸みがあってアップしている。まさに「砂時計」のような、そんなボディを理想とします。
写真に写った自分を見て「これはもうビキニフィットネスどころじゃない」と諦めかけた私でしたが、そのトレーナーは続けて言葉をかけてくれました。
「次の大会まであと10カ月しかないよ」「もし君が日本一を目指してやるなら、必ず優勝させてみせる」「だから、僕を信じてついてきて」
この言葉には驚きました。でも、いままで失敗ばかりだったダイエットに、今回初めて成功できたのです。「ここで引き下がったら一生、何も取りえのないぽっちゃりOLのままだ」と思い、大会にむけてトレーニングを始めました。
ビキニフィットネスは「ただやせればいい」ではない
本格的にトレーニングを始めて、最初にやったのは、なんと「増量」でした。理由は、私がとても姿勢が悪く、つくべきところに筋肉がついていないため、「いまのままトレーニングをして筋肉をつけても、きれいな体にならない」ということでした。
10キロ増やした後、本格的に筋トレを開始し、食事も筋肉のもととなるタンパク質を切らさない食事を徹底し、玄米、野菜という、本格的なボディビルダーの食事にシフトしました。
すると、私の体は確実に変わっていき、さらに体重が落ち、筋肉がみるみるついてきました。鏡を見て成長していくのが自分でもわかるくらいに、毎日体が激変していったのです。
「こんな私でも、30歳過ぎでも、変わることができるんだ!」気持ちが前向きになり、「外見」だけでなく「メンタル的」にも、どんどん「自信」がついていきました。
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