中高年の婚活を難しくする厄介な「4つの条件」 「マザコン」と「母親を大事にする男」は紙一重

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最近は猫ブームで、女性アイドルや人気ユーチューバーの中にも猫を飼い、それを動画やインスタにアップしている人たちが多い。また、昼間家を留守にしがちな1人暮らしの場合、猫が寂しくないようにと2匹をつがいで飼う人たちが増えている。

猫アレルギーであることは麻由香に言っていなかったそうだが、「結婚するときは一緒に連れていきたい」という話をされたときに話した。すると、それ以上、彼女も猫の話はしなくなったという。

麻由香の相談室に、“交際終了”の連絡を入れたところ、先方の仲人から、こう言われた。

「昨夜、麻由香からも“交際終了”の連絡がきたので、お伝えしようと思っていたところです」

お断りの理由は、やっぱり“猫”だった。

条件の足し算ではなく、引き算を

婚活は、歳を重ねるほどに難しくなっていく。年々、独身者が減っていくので選べる相手が少なくなっていくのは周知の事実だ。そんな中で、会社では責任ある仕事を任せられるようになるので仕事はますます忙しくなり、親は年老いていくので介護を近い将来の問題として捉えるようになり、生活をしていくうえでの縛りが次々と出てくる。また歳を取るほどに考え方も頑固になり、若い頃のフレキシブルさがなくなっていく。

そんな状況の中で、家を買ってしまったり、ペットを飼ってしまったりしたら、さらに相手を選べる範囲を狭めてしまう。

また、秀明のように“最後のチャンスに子どもが欲しい”という願いがあると、選ぶ女性の年齢の範囲も限られ、さらに婚活を厳しいものにしていく。

入会当時は45歳だった秀明も、現在47歳、もうじき48歳になろうとしている。彼が結婚したいと思っている女性たちとの年齢差もますます広がっていく。

中高年になって婚活を成功させたいなら、女性も男性も条件の縛りをなるべく少なくすることだ。あれもこれもと、相手への条件を足していくのではなく、譲れるところは譲っていって条件を引き算してほしい。

条件に目がいきがちだが、結婚にとって本来大切なことは、気の合うパートナーと生涯寄り添い、1人よりは2人の豊かな人生を送ることなのだから。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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