大学入試、小論文が苦手な人に伝えたい「3視点」 キラリと光る魅力的な文章を書くには

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文章を書くことが苦手な学生でも、3つの読解法を押さえれば魅力的な文章を完成させられます(写真:zak/PIXTA)  
今や、大学入学者の5~6割を占めるAO入試(総合型選抜)・推薦入試(学校推薦型選抜)。多くの場合、「小論文」が課せられますが、近年ではこの「小論文」が一般入試でも導入されることが多くなってきました。
これは、文章を書くことが苦手な学生にとっては頭の痛い問題です。長い課題文を読み、それに即した文章を何とかひねり出しても、ごく平凡な内容にしかならない……。そこで、河合塾講師で『採点者の心をつかむ 合格する小論文』などの著書を持つ中塚 光之介さんに“簡単にキラリと光る文章が書ける”極意を聞きました。

小論文が書けるようになる3つの読解法

みなさんは、小論文って何を書いたらいいかわからない、また、お堅いことを書かなければならない、と思っていませんか? 

何とかそれっぽいことを書こうとしつつも、結局、平凡な内容になっていませんか? そして何より、自分の体験を小論文に書いてはいけない、と決めつけていませんか? 

それは、大きな勘違いなのです。そもそも僕たちは、自分の頭の中の情報を使って考えています。つまり、自分の体験や経験からしか語ることはできないのです。実は、自分の体験を具体的に考察することこそが、小論文という科目の本当の目的なのです。だからみなさんも、「自分のことを書く」をキーワードにして、小論文の書き方を一変させてほしいのです。

小論文で出題される問題は、内容も形式も多種多様です。条件がないテーマ型から、計算をする必要のある自然科学の問題まで、多岐にわたります。僕も予備校で教えていて、1問目と2問目で、別の教科を教えているように感じることさえあります。

しかし、その問題がテーマ型であっても、自然科学系の問題であっても、押さえておくべき小論文の基本は同じです。

小論文が書けるようになるために最も重要なことは、「読解力」です。ここで言う「読解力」とは、課題文を読み解く力のことです。しかし、「読解力」といってもとても抽象的でわかりにくいですね。ですので、僕はいつも生徒たちには、この「読解力」を身に付けるために、3つの読み方を実践するよう教えています。

読解法① 筋道を理解する読み方
読解法② 自分の体験に当てはめる読み方
読解法③ 自分の見解を見いだすための読み方

「3つもあるのかぁ」という声が聞こえてきそうですが、大事なものは1つです。

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