上場維持に賭けるデイトレーダーも JAL株が2日連続ストップ安で終値7円に
大混乱を招いているのは、JALの再建をめぐって方針が定まらなかった政府に責任がある。ただ、「結局、過去に経営不振企業が最後は助かった例がいくつもあるように、JALも上場は維持されるだろう」と見たデイトレーダーにも自己責任はある。
民主党の複数の議員は、政権発足前の昨年9月ごろから「自民党は経営不振企業を幾度となく救ってきたが、民主党はその点で違う。JALについては法的整理すべきだ」との強硬な意見を主張していた。フラフラしながらも、結局はそこへ向かおうとしているように見える。
商魂たくましいことに、売買が成立しているということは、この株価で買いを入れ、さらなるどんでん返しを狙うデイトレーダーも多数いるということになるが、明日14日の取引で1円まで下落する可能性もある。7円で取引が始まるということは、1円の値動きで15%近い差益が動くことも、売買が成立している理由だろう。
しかし、このまま上場廃止となればJAL株は紙くずだ。その敗戦の弁は「政権交代という歴史に残る出来事の後に起こる変化を読み切れなかった」ということになるだろう。
(武政秀明=東洋経済オンライン)
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