異変!大学入試「共通テスト」"現代文"の新戦略 絶対に押さえておくべきポイントはここだ

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2021年から変わる「共通テスト」の現代文は、これまでとどう変わるのでしょうか?(写真:CORA/PIXTA)  
2020年(2019年度)、大学入試センター試験が廃止され、2021年(2020年度)1月よりいよいよ「大学入学共通テスト」に移行する。「記述式」や「民間試験導入の有無」、加えて「新型コロナウイルス」などの問題も山積する中、「共通テスト」元年の受験生はどのように立ち向えばいいのか? それぞれの教科別に対策法を、各教科の受験指導エキスパートに伝授してもらう。
今回は現代文について、『大学入学共通テスト 国語[現代文] の点数が面白いほどとれる本』を執筆した、河合塾講師の浦 貴邑氏が解説する。

現代文は最も大きく変わる

共通テスト実施に関しては、ご存じのようにいろいろとごたごたがありました。

最も話題になったのは、英語の民間試験と現代文の記述式問題の導入が見送られたことでしょう。そのために準備を始めていた人たちは本当に大変だったでしょうが、少なくとも、現代文の記述式はなくなってよかったと思います。採点の公平性の問題もそうですし、公平性を求めるあまり、記述式にする意味がない設問になってしまっていたからです。

しかし、この2つがなくなったことで、結局共通テストの2本柱は折れた、センター試験と大して変わらないだろうと思っている人もいるようですが、それは大間違いです。記述式がなくなっても、国語では大きな変化があります。

とりわけ現代文は、すべての教科の中でいちばん大きく変わります。しかも、記述とりやめが発表されたのが試行テストがすべて終わった後だったため、不確定要素を多分にはらんでいます。

出題内容と形式との組み合わせで複数の可能性が考えられますが、そのすべてに対応できるようにしておかなければならないので、非常に大変だと言えます。以下できるだけわかりやすく説明します。

センター試験との違い

現代文に関して共通テストがセンター試験と異なる点は大きく2つ。

① 実用文が出題される(内容)
② 複数テクスト化する(形式)

センター試験では、現代文は評論と文学的文章の2題が出題されてきました。これに上の2つの改変が加わると、どうなるでしょうか。

次ページ試行テストでは…
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