異変!大学入試「共通テスト」"現代文"の新戦略 絶対に押さえておくべきポイントはここだ

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とはいえ、「慣れ」は必要です。複数テクスト化により、読まなければならない文字の量は確実に増えます。深さよりも速さが求められる試験になるでしょう。情報処理の速さを競うものになるため、練習が欠かせません。そろそろ対策問題集も出そろうはずなので、そういうものを有効活用してください。

対策2:複数テクストに慣れる

2つの文章を組み合わせて考える、というのもこれまでにはなかった傾向です。試行テストを見るかぎり、設問のほとんどはいずれか1つのテクストだけで解答可能で、正直かなり無理して作っているように見えますが、それでも設問1題は必ず複数のテクストにまたがって考えなければならないものが出るでしょう。

『大学入学共通テスト 国語[現代文]の点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA)(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

これも先と同じように、「慣れ」が必要です。一つひとつのテクストがしっかり読めるだけでなく、どことどこを見比べるか、などいわば目の動かし方が変わってきます。試行テスト、問題集などを使って十分練習してください。

複雑で面倒で何のためかよくわからない改革で心配になるだろうと思いますが、ここまで述べてきたように、むしろ読解としては「深さよりも速さ」を求めるものになりました。

うんうん言いながらある部分の意味を考えるより、いかに速く目を動かし、必要な情報を手に入れるか、というのが実用文と複数テクスト化の求めるものです。

これは、練習すれば誰でもできるようになるものです。今からでも十分な練習を積んで、安心して本番に臨んでください。

浦 貴邑 河合塾講師

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うら たかむら / Takamura Ura

1968年千葉県生まれ。麻布高等学校、早稲田大学第一文学部卒業。高校教師を経て、現在にいたる。高校教科書の作成に携わりつつ、 河合塾では、模試やテキストを作成、授業は東大や京大、その他国公立大の対策講座を担当。著書に、『大学入学共通テスト 国語[現代文]の点数が面白いほどとれる本』、『大学入学共通テスト 国語[現代文] 記述問題の解き方が面白いほどわかる本』(共著、KADOKAWA)等がある。

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