保管も気をつけたい。押し入れやクローゼットは除湿を心がけるほか、キレイにした布団をそのまま押し入れやクローゼットに収納するとダニが繁殖する可能性が高いため、圧縮して密閉するとよいという。
洗濯ができない場合は、スプレーなどでダニを駆除して乾燥させてから除湿剤やダニよけ防虫剤を挟んで収納し、次回使うときも駆除作業をしてから使うなどのひと手間がほしい。
衣類も保管の仕方が重要だ。衣替えの際などには引き出しに掃除機をかけ、ダニよけシートを敷いたり、ダニよけ防虫剤を入れるなどし、衣類もキレイに洗った状態で収納しよう。ただし、シートは有効期限が過ぎるとダニの温床になるので交換も忘れずに。また、できれば久しぶりに着るものは洗ってから着るのがよいそうだ。
市場規模拡大、増える選択肢
「気温が上がり始める4月ごろからの対策が望ましい」と渡辺さんは言うが、ダニの繁殖ピークにある今、対策はしないよりしたほうがいいはず。筆者もこの取材を通じ、ダニよけばかりに重点を置いていた対策を見直しているところだ。幸い、最近では便利な防ダニグッズが豊富である。
2019年の防ダニ製品の市場規模は、2018年の38億円から44億円(同社推計)へと拡大した。ニーズとともに参入企業が増えており、商品の幅も広がっている。例えば前述のダニよけ防虫剤もここ数年で登場した商品だ。「最近人気があるのはダニ捕りシート」と、渡辺さん。ダニを捕獲してそのまま捨てられるという手軽さがウケているのだろう。
また、今まで衣料用洗剤ではウエキの仕上げ材「ダニクリン」などが有名だったが、2019年秋にはついに大手が参入。P&Gが洗剤「アリエール ダニよけプラス」などを発売した。掃除や換気などによる対策に限界を感じている人は、ライフスタイルに合いそうな防ダニグッズも試してみるといいかもしれない。
(※本記事の一部数字やデータは出典に基づいています。出典:アース製薬㈱ ダニ対策の情報サイト【Danny】)
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