婚姻率20年間最下位「秋田県」の新しい婚活支援 1月に導入のAIマッチングシステムで成婚も
秋田県肝入りのAIマッチングシステムは一体どのようなサービスなのか。県の次世代・女性活躍支援課の担当者は「入会してプロフィールなどを登録していただいたうえで、希望条件とEQアセスメント(価値観診断)の結果をベースに相性のいい方をAIが紹介してくれるというシステムで、紹介状は週1回配信されます。お気に入りの相手が見つかり、相手もイエスとなったら、マイページ上でお互いの日程を調整し、お見合い場所を候補リストから選択するという流れです」と話す。
実はあきた結婚支援センターの成婚1500人突破の記念すべきカップルは、AIマッチングによる初めての成婚カップルだった。
新婦は「成婚報告」に「何年婚活しても結果が出ずあきらめたくなったこともありました。(AIの紹介の方が)自分で選ぶよりも目先が変わっていいかもしれないと前向きに捉え、挑んだ新システムで初のマッチング相手が主人でした。結婚を希望されている皆さん、AIすごいですよ!」と報告。新郎も「EQアセスメントも含めたAIによる推薦が凄いです。こんなに価値観が一緒の人に初めて会いました」との感想を寄せている。
結婚支援で受賞歴のある石川県の取り組み
県民意識調査で、未婚者の7割が結婚を希望しているものの「異性と巡り合う機会がない」という回答が多かった石川県は、2016年に公益財団法人 「いしかわ結婚・子育て支援財団」内に「いしかわ結婚支援センター」を設置。
結婚相談やお見合いの世話をするボランティアによる出会いの機会の提供を目的とした「縁結びist制度」や、結婚式場や不動産、旅行代理店などで特典が受けられる「石川しあわせ婚応援パスポート制度(婚パス)」などを実施してきた。
縁結びistでは500人(2019年3月末時点)が婚活の相談役として登録し、2019年度は115組のカップルが成婚した。累計では999組に達している。
さらには社員の出会いと結婚を応援する企業・団体を「いしかわ婚活応援企業」として認定する事業にも取り組み、 今年5月末時点で217社が認定されている。認定された企業は、企業間交流専用サイトを利用して、社員が他の認定企業の社員と簡単に交流会を開くことができる。
こうした活動が評価され、「結婚・婚活応援アワード2019」(結婚・婚活応援プロジェクト主催)の自治体部門を受賞した。ちなみに、石川県の結婚支援推進事業の予算は、地域少子化対策重点推進交付金額(令和2年度、令和元年度補正)4530万円と一般会計130万円合わせた4660万円となっている。
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