「最近つまらない」と嘆く人がすべき1つのこと ベストセラーを連発する編集者の“頭の中"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ノートに書くときのポイントは、まずは1枚にまとめてみること。1枚にまとめることで、やるべきことがよりはっきりと「見える化」され、優先度もはっきりします。

もし1枚にまとまらないときは、要素が盛りだくさんになっているかもしれません。そのときは、その中で優先度を決めて、優先度の低いものはあとにまわしてください。

僕は考えながらノートを書いていく行為を「自分会議」とネーミングしています。ノートとペンがあればどこでもできるのが「自分会議」です。

「自分会議」はプライベートでこそ使える

この方法は、自分を知るとか人生を考えるときにも活用できます。

『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』(かんき出版)。書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

例えば、「最近なんだかつまらないんだけど、なぜなんだろう?」と思ったとき。こうするといろいろ気づくことがあるはずです。

まず、ここ数カ月の自分の手帳(スケジュール)を見返してみます。

その中で「自分が面白いと思ったこと」だけピックアップしていきます。最近つまらないと思っていても、中には興味が持てたり、面白いことがいくつかはあるはずです。

ピックアップしたら、それをノートに書き出していきます。そして、そこに何か共通項がないかを探します。「新しいことに挑戦しているときには面白さを感じている」とか「人と接している時間は楽しい」、もしくは「ゆったりとリフレッシュしているときが楽しい」など。その共通項があなたの人生を楽しい方向に導いてくれる時間です。

共通項が見つかったら、これからの予定に、その共通項に関連する予定を意識的にできるだけたくさん入れていきましょう。すると、つまらなかった日々が、徐々に面白い日々に変わっていくはずです。

人の感情は日々変わりますし、3カ月前に感じていたことといま感じていることは同じではありません。でも、そのことを俯瞰化しないと、その変化になかなか気づけないわけです。

体重を計らないでいると気づけば5キロ増えていたとか、視力を測らないままで数年ぶりに測ったら視力がガクンと落ちていたなんてことがあると思いますが、構造は同じです。日々の小さな変化も、積み重なると大きな変化になります。だから、定期的に俯瞰化することが必要なんだと思います。

皆さんも、仕事やプライベートで、何か悩みや課題があるなら、ぜひノートを使って「自分会議」を開いてみてください。

柿内 尚文 編集者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かきうち たかふみ / Takafumi Kakiuchi

1968年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。現在、株式会社アスコム取締役。長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本の累計発行部数は1000万部以上、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。特に実用書のジャンルで数々のヒットを生み出している。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。著書に『パン屋ではおにぎりを売れ』『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』(かんき出版)がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事