「最近つまらない」と嘆く人がすべき1つのこと ベストセラーを連発する編集者の“頭の中"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
考えをまとめる際、ノートを使って「自分会議」を行うのがよいそう。その理由とは(写真:DragonImages/iStock)
漫画の単行本などとは違い、3万部以上を売り上げれば“ベストセラー”と呼ばれる書籍の世界。そんな中、10万部を超えるベストセラーを50冊以上手がけているのが、異才の編集者・柿内尚文氏です。
ヒットを生み出すその頭の中は、いったいどうなっているのか? その編集思考を余すことなく公開した初の著著『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』によると、考えをまとめる際にはノートを使って「自分会議」を行うそう。いったいその方法とは?

 

一流と呼ばれる人の中には、ノートを活用して夢をかなえた人が何人もいます。

有名なのはメジャーリーガー大谷翔平選手が高校時代にノートに書き込んだ「マンダラチャート」。シートの真ん中に目標とするテーマを書き込み、目標達成のための要素を3×3のマス目に書き込んでいくやり方です。

サッカーの本田圭佑選手や中村俊輔選手もノートを書き続けていることで有名ですよね。経営者にもノートを書き続けて目標達成をしてきた人が多数います。

僕は小さいときからノートを書くことが大好きでした。授業のときに書いたものを後で自分なりにまとめていました。ノートを書くことは、まるで絵を描いているかのような、そんな楽しさがありました。いまでも「考える」ときには必ずノートを使っています。

ノートを使う理由はいくつかありますが、いちばんの理由は「考えたことを俯瞰化する、見える化する、整理するため」です。

僕は記憶力が悪いので、頭の中だけで考えていると、考えたことをどんどん忘れていってしまいます。また、頭の中だけで考えていると、そのうち何を考えているのかがわからなくなってくることもあります。皆さんの中にもそういう人がいるんじゃないでしょうか。

「考える」には「考えを広げること」と「考えを深めること」の2つがありますが、どちらもかなり意識的にやっていかないとできないことです。でも、頭の中だけで考えていると「忘れる」「こんがらがる」「局地的になる」ということが起きがちです。それらを防ぐためには、ノートは最適です。

サッカーをプレイする人と、観戦する人の視点の違い

僕はサッカーが大好きで、よくスタジアムにサッカー観戦に行くのですが、試合を見ていて、「なんでそこにパスを出すんだよ! 逆サイドががら空きじゃないか」なんて思うことがよくあります。

でも、これは僕が試合を見ている場所がスタジアムの高い位置から俯瞰して見ているからわかることなんですね。試合をしている選手たちが見ている景色と、僕が見ている景色は、同じ試合でもまったく違うわけです。選手たちはピッチで見ているので、スタジアムの高い位置で見えてるほど全体がよく見えないわけです。

次ページ例えば、サッカーの試合でも…
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事