1日1分朗読で話し方が断然うまくなるコツ9選 相手に届けることを意識するだけで違ってくる

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⑦ 1文ごとに口を結ぶ

1文を読み終えるたび、口を閉じることを意識してみるのもポイント。なんでもないことのように思えるが、これをするとしないとでは大きな違いがあるというのだ。

口を開けた状態で一文を読み終わると、だらしない感じで聞こえます。
その反面、読み終わりできちんと口を閉じると、音だけでなく空気までスパッと切れて終わります。
そして、見た目も口を閉じているほうが、上品で知的な印象をもたらします。「口を閉じてまた開く」という動作によって、適度なポーズが生まれますから、次の文章が際立つという効果も生まれます。
(『話し方が上手くなる!声まで良くなる!1日1分朗読』127ページより)

周りの誰かに「半開きで終わるパターン」と「口をきちんと結ぶパターン」で話してもらい、それを聞きくらべてみれば、違いがよくわかるというので、試してみるのもいいかもしれない。

⑧ 口角を上げる

朗読を行うときは「口角を上げる」ことを意識するべき。なぜなら口角を上げることにより、自然と感じのいい、やさしい雰囲気の声を出すことができるからだ。

例えば、口角を上げて「こんにちは」と発音してみてください。すると、「こ、ん、に、ち、は」の1つひとつの音が、はっきりと発音できるはずです。
口角を上げることで口腔が緊張し、舌が少し上向きになるからです。
(『話し方が上手くなる!声まで良くなる!1日1分朗読』128ページより)

つまりはそれが、聞き手には明るく、聞き取りやすい印象を与えるということだ。

⑨ のどを潤す

また「のど」を潤し、いい状態に保っておくことも見逃しがたいポイント。

『話し方が上手くなる!声まで良くなる!1日1分朗読』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

のどが乾いていては、いい声がでるはずもないからだ。

なお、魚住氏の経験上、その際に適切な飲み物は「水」だという。

コーヒーやお茶類には、カフェインが体から水分を排出する作用があるため、のども乾燥してしまいがち。

そのため、のどや声がガラガラになってしまうのだ。

そこで読んだり話したりする前は、カフェインが含まれていない飲み物を選ぶべき。

ビジネスへのメリットも

ここでご紹介したのはあくまで「裏ワザ」であり、つまりはほんの一部分でしかない。しかし、これらを意識し、活用するだけでも、ビジネスのさまざまな場面で効果を実感することができるはずだ。

そして(順序は逆になるが)本書で基礎の部分をマスターすれば、さらに効果は高まっていくことだろう。声や話し方にコンプレックスを抱いているなら、手にとってみてはいかがだろうか?

印南 敦史 作家、書評家

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いんなみ あつし / Atsushi Innami

1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー・ジャパン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.jp」「文春オンライン」などで連載を持つほか、「Pen」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)『「書くのが苦手」な人のための文章術』(PHP研究所)、『先延ばしをなくす朝の習慣』(秀和システム)など著作多数。最新刊は『抗う練習』(フォレスト出版)。

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