1日1分朗読で話し方が断然うまくなるコツ9選 相手に届けることを意識するだけで違ってくる
「この件に関してはぁ(⤴︎)、再考の余地があると思うのですがぁ(⤴︎)」
「そういうつもりはなかったのにぃ(⤴︎)、思わぬ得をしたのでぇ(⤴︎)」
例えばこのように、無意識のうちに「は」「に」「が」「を」「て(で)」など、助詞(の音)を上げて話してしまう人は多い。しかし助詞を上げる話し方は、相手にいい印象を与えないものでもある。
しかも、それが癖になっている人は、朗読する際にも助詞を上げて読んでしまいがちなのだという。だとすれば、意識して助詞を下げるようにしたほうがよさそうだ。
メリハリをつけて、はっきりと丁寧に
とはいえ、すべての言葉に抑揚をつける必要はないはずだ。むしろ大切なのは、「強調する部分」と「捨ててもいい部分」で、メリハリをつけること。
「捨ててもいい部分やセンテンス」を見極めるのは難しそうだが、慣れれば自然と見定めがつくようになると魚住氏は記している。確かに“慣れ”は重要なのだろう。
また、一定のパターンもあるのだとか。例えば同じ言葉や文章が繰り返される場合は、どうしてもくどくなってしまう。しかし、だからといって必ずしも2回目以降を、1回目と同じように強調する必要はないということだ。
最初のうちは、一音一音をはっきり、丁寧に発音するよう心がけることが大切。「ありがとうございました」ならば、
と、最後の「た」の音まで気を抜かず、しっかり発音するということだ。なお、このときは句点(。)まで感じる気持ちで発音するとなおよいそうだ。スピードに関しては、多少ゆっくりになったとしても問題はないという。
しかし、こうした配慮がなぜ必要なのか? 魚住氏によれば、理由は明確。1音1音、はっきり丁寧な音にして気持ちを込めれば、相手に伝わる力が倍増するからだ。また、1音1音を確認しながら大事に読めば、早口になってしまうのを防ぐことも可能。
緊張していたり焦っていたりすると、読んでいるうちについ早口になってしまうものだ。経験のある方もいらっしゃるのではないだろうか? しかし早口で読み上げてしまうと、内容が上滑りしてしまうため、どうしても相手には伝わりにくくなる。
だからこそ、しっかり発音することが大切。速さに関しては「これではスローすぎるのでは?」と感じるくらいでちょうどいいのだという。
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