1日1分朗読で話し方が断然うまくなるコツ9選 相手に届けることを意識するだけで違ってくる

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④ 「読点」どおりにしないパターンもある

通常、文章には「読点(、)」がついている。しかし音に出して読む場合には、必ずしも読点どおりにしないほうがいい場合もある。簡単なことで、読点が出てくるたびに息継ぎをして間をあけてしまうと、文章が間延びして相手に伝わりにくくなるのだ。

そのケースごとにどうするべきか判断する必要があるわけだが、いずれにしてもそういう場合は、読点で文章を区切っても息継ぎせず、そのまま次のセンテンスへ入ればいい。

ほんのちょっとの間ではあるが、そのような細かい配慮が「聞きやすさ」「聞きにくさ」を左右するということだ。

腹式呼吸を身に付けよう

⑤ 「ここぞ」というときは、あえて「ワンブレス」で

「ここぞ」という重要なタイミングでは、あえて息継ぎをせずに「ワンブレス」で読み上げるのがいい。そうすれば「粘りが出る」「迫力のある」話し方や読み方ができるからだ。

これはプロのスキルであり、プロの歌手も使っているもの。サビの部分などをワンブレスで歌い上げれば、大きく盛り上げることができるわけだ。

「ワンブレス」が可能なのは、腹式呼吸あってこそです。
腹式呼吸はたくさん息が吸えるので、次の息継ぎまでの時間が稼げます。ですから、一呼吸でたくさんの言葉を話せる(読める)のです。
逆に、胸式呼吸だと、浅くしか息が吸えないため、すぐに息苦しくなって息を吸い、少し話してまた息を吸う、の繰り返しになります。すると、朗読も「ぶつ切り」になってしまい、非常に聞きづらくなります。
(『話し方が上手くなる!声まで良くなる!1日1分朗読』125ページより)

そのため、ここぞというときのワンブレスができるように、朗読の基本である「腹式呼吸」トレーニングをしっかり行うべきだと魚住氏は主張している。

⑥ 体を安定させて、「自信」をみなぎらせる

朗読をする際、体を安定させることは非常に重要。視覚からの情報は、受け取る側の感情と連動してくるため(ノンバーバル・コミュニケーション)、ゆらゆらと体を動かしながら話すと「自信がないのかな?」などと聞き手を不安にさせてしまうからだ。

もちろん手のジェスチャーや、体の向きを左右前後の観客全員に伝えるために動かす場合などは、自然な動きであるためこれにはあたらない。だがそれ以外は、基本的には体を安定させ、動かさないことが大切だというのだ。

なお、これにも呼吸が関係してくるという。

胸式呼吸で話すと、上半身がゆらゆらして、しっかり下半身で体を支えられなくなります。意味のない体の動きが出てきます。
これに対して腹式呼吸で話す人は、下半身がどっしりとしてお腹で体を支えているので、意味のない動きは出てきません。
(『話し方が上手くなる!声まで良くなる!1日1分朗読』126ページより)

つまり腹式呼吸をし、しっかり体を安定させて読むように心がけるべきだということである。

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