技術革新の社会的実装力の差が成否を分ける
コロナウイルス危機は、私たちにインターネットを上手に、そして賢明に使うことによってこそ、この危機を最小限度の被害で乗り切ることができるということを教えている。今後、ウィズコロナ(withコロナ)の時代に必然となる無人・遠隔の非接触経済社会が定着すれば、インターネット文明、すなわちAI、ブロックチェーン、IoT、ドローン、自動運転、5Gなどの第4次産業革命は加速度的に進むだろう。
すでにオンライン診療にしてもオンライン教育にしてもテレワークにしても、それを大胆に社会実装するデジタル・トランスフォーメーション先進国・地域と、それに対する抵抗が強く、社会実装が進まないデジタル・トランスフォーメーション後進国とでは、感染者や濃厚接触者の把握、追跡、隔離の面で大きな差がついている。
これからの経済復興の局面においても、その彼我のこれらの技術革新の社会実装力の差が復興の成否を大きく分かつことになるだろう。
その一方で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はインターネット文明に対する歴史的な挑戦となっている。過去30~40年のインターネットの進化に照らしてみて、今のインターネットの位置と意義をどのようにみるべきか。
それは、アメリカ軍の産物ではない。
それは、国家の産業政策の産物でもない。
それは、民主活動の結果でもない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら