コロナ対応のチェコ病院でサイバー攻撃の衝撃 世界で増加「コロナ便乗の攻撃」の怖い実態

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新型コロナウイルスに関連したサイバー犯罪が、世界各地で増加しています(写真:Ca-ssis/iStock)

世界各地で新型コロナウイルス感染拡大が続いている。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、2020年3月11日の定例記者会見で「新型コロナウイルスはパンデミック(世界的大流行)と言える」と認めた。同日の時点で世界の感染者数は12万4000人、死者数は4500人を超えた。

不安に駆られ、感染拡大や医療体制、関連物資、経済政策に関する最新情報に飢えている人々は、普段よりもサイバー攻撃に対して脆弱だ。「緊急」「重要」などとメールの件名に書かれていると、人々は添付ファイルやリンクを慌てて開いてしまいがちである。個人情報を偽サイトにうっかり入力してしまう他、メールに添付されたコンピュータウイルスに感染してしまう被害も出ている(参照:『新型コロナに便乗「サイバー攻撃」の悪質手口』)。

世界各国に広がる被害

そうした人々の心理を知り抜き、サイバー攻撃を仕掛けて情報を盗み、業務を中断させようとする攻撃者がすでに出現している。米シークレットサービスは、新型コロナウイルスに関連したサイバー犯罪が増加しているとして、市民に注意を呼びかけている。攻撃の囮に使われているのは、感染マップや感染拡大の最新情報、税金還付の通知などだ。

また、新型コロナウイルス検査を行っているチェコの病院が、サイバー攻撃のためITネットワークをシャットダウンし、急患を近所の病院に移送せざるをえなくなるという事態も3月中旬に発生した。

日本では、新型コロナウイルス感染拡大防止策として3月2日から小中高の臨時休校が始まったが、アメリカでも、3月15日時点で、オハイオ州、オレゴン州、ニューメキシコ州、メリーランド州、ミシガン州、ワシントンDCなど少なくとも29の州で休校を決定、もしくは計画を始めた。また、ハーバード大学、コロンビア大学など複数の大学で休校措置やオンライン講義への切り替えが行われている。

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