「トロッコ問題」と呼ばれる有名な思考実験があります。
制御不能となって暴走するトロッコがあります。このまま進むと、線路上にいる5人の作業員がひき殺されてしまいます。
あなたは、たまたま線路の分岐器のすぐそばにいました。あなたがトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かります。しかし、切り替えた別線路上にも1人の作業員がいます。つまり、あなたは5人を救うために1人を犠牲にできますか?という問題です。
思考実験なので、これに正解はありません。人によって意見が分かれて当然です。コロナ禍においても、このトロッコ問題を模して、「生命か? 経済か? どちらを助ける?」という論争も巻き起こっています。重要なのは、こうした究極の選択を突き付けられたときに、自分がどういう判断を下すのかを通して、「無意識の自己の本性」を認識することのほうです。
パートナーが借金を抱えたら?
さて、この「究極の選択」問題ですが、以下の問いを未既婚別に調査してみました。興味深い結果が出たのでお知らせします。
「恋人または配偶者が返済不可能な借金を抱えたことが判明しました。あなたは、その相手と別れますか? それとも一緒に返済を頑張りますか?」という問いです。グラフは、「別れる」と「一緒に頑張る」の差分を表したものです。
上に伸びていれば「別れる」が多い、下に伸びていれば「一緒に頑張る」が多いことを意味します。どういう形の借金なのかなど細かい前提条件は設定していません。パートナーに自分の能力を超えた巨額の借金があると突然突き付けられたときに、どう考えるかという話です。
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