「現金決済にこだわる店」の今後が心配される訳

スマホが運んできた「黒船」との付き合い方

キャッシュレス化しないお店に堀江氏が疑問を呈する理由とは?(写真提供:学研プラス)

小売業、サービス業では、支払いのキャッシュレス化が急速に進んでいる。しかし飲食業は全体的に、キャッシュレス導入が遅れている印象だ。お客さんの店での快適度がダイレクトに売り上げに直結する飲食業こそ、他分野よりも早くキャッシュレスに移行すべきだと思うのだが……。

どんなにいいお店でも「カードは取り扱いできません」「支払いは現金のみです」と言われてしまうと、ひどく萎えてしまう。美味しく料理を食べた幸せな気分も台無しだ。

カード不可の店は、今後ありえない。店側の言い分としては、カード会社に支払わなくてはいけない3%ぐらいの手数料が、負担だから導入したくないのだろう。

僕から言わせれば、3%の手数料も負担できないような店は、そもそも経営が危ない。Squareなど便利なモバイル決済を採り入れる発想がない店にも、将来はないだろう。自分たちの環境の不備を棚上げして、お客さんに平気で手間を強いている飲食店は、淘汰されていくに違いない。

だいたいカード支払いできない飲食店の何割かは、売り上げの一部を帳簿に書かず、脱税してる可能性があるのではと思ってしまう。カード決済にすると、経理状況はガラス張りになるので、そういうことができないから困るのだ。もしカード決済を導入した飲食店を優遇する税制が施行されたら、脱税の件数は激減するのでは?と僕は考えている。

決済分野にも押し寄せるグローバリズムの波

数カ月前にこんな発言をしたら、SNSでまたも炎上してしまった。とくに関西の有名焼き肉店の代表者に、ひどく絡まれてしまった。

「一般的な飲食店にとっては、カード手数料は高すぎる」「みんながハイエンドの業態を目指しているわけではない」「庶民でも行ける店の経営を続けたい」というような意見なのだが……。うーん、と困ってしまった。理解が足りなさすぎる。ハイエンドうんぬんはさておき、カード手数料が高いという誤解は、あらためてほしい。

現在、決済の分野にグローバリズムが押し寄せている。PayPayやLINE Payなど外資系のサービスが広く浸透してきた。QRコードを利用して、安全性も高い。従来のシステムとはまったく違うトランザクションで、ネット決済が可能になっている。しかも手数料はクレジットカードより、はるかに安い。

これまでの支払い方法の常識を破る、まさに黒船だ。スマホが、その船を運んできたと言える。

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