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コロナ後「飲食店」復活に欠かせない4つの視点 マクドナルドと松屋の持ち帰り策は何が違うか

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  • 鈴木 貴博 経済評論家、百年コンサルティング代表
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まず席に通してもらう際に、入り口で手をアルコール除菌してもらったうえで、案内してもらった席に座ったら私の目の前で除菌スプレーとダスターでテーブルを拭いてくれた店がありました。顧客目線で説明すると、前にいた顧客からの感染リスクをこれで気にしなくてもよくなるという点で良いサービスです。

オーダーはタッチパネルで行う店なのですが、タッチパネルも目の前でひと拭きしてくれました。医師のような専門家には、ひと拭きでウイルスを除去できるかという点に別のご意見があるかもしれませんが、このちょっとした動作で安心度は変わるものです。

席は疎になるようにひとつおきにテーブルの上にバッテンマークが置かれていたので、隣に誰かが座るかどうかを気にしなくてすみました。普段であればテーブルの上に置かれている漬物のツボは撤去されていて、そういったものは料理と一緒に配膳されてくる仕組みに変わっていました。

支払いもキャッシュレスで、お店を出る際には店頭のアルコール除菌で手を消毒して安心して帰ることができました。あくまでコロナが収束に向かう今だからこそということですが、少しでも顧客に来てもらうためにこのお店が知恵を絞ったことがうかがえます。

さて、結局この話、どこが重要なのでしょうか。緊急事態宣言を受けた外出自粛の効果もあって新規感染者数は減ってきています。まだまだ油断大敵と言えますが、いずれは緊急事態宣言も解除されるでしょう。新型コロナウイルスが高温多湿、日光には強くないという研究結果も伝えられており、これから6、7月になると医学的にはコロナ感染は急速に収束していく期待もあります。

慎重派の顧客をいかに早く呼び戻せるか

しかしマーケティング的には街に人が戻ってきても飲食店を安心して使ってくれる人の数は、最初はそう多くないでしょう。マーケティング用語でいうアーリーアダプターぐらいまでの合計16%の顧客はそれでも6月あたりから飲食店に繰り出すでしょうが、重要なのは慎重派の顧客をいかに早くお店に呼び戻せるかの施策なのです。

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飲食店にとって朗報なのはマスクバブルが崩壊してマスクが手に入るようになったのと同時期に、アルコール不足も解消されてきて除菌用のアルコールも価格が下がって入手しやすくなってきたことです。

あとは飲食店の工夫次第の勝負になります。この先、緊急事態宣言が解除され、感染のピークが過ぎたとしても、警戒を緩めていない顧客が世の中の過半数に上ることを念頭においた工夫が必要になるのです。

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