国際標準「伝わる英語」が身に着く意外な近道 平易なのに文章もスピーチもグレードアップ
「みんなイチローを知っている」と肯定形に変えて、Everybody knows Ichiro.と肯定形の英文に変えると、すぐに理解できます。
では、次のような文章をどう訳しますか。
今品川駅です。電車で御社のオフィスに向かっているのですが、台風により電車のダイヤが大幅に乱れていて、本日の会議に間に合いそうもありません。電車も通常より3割の間引き運転されているため、あと何分で到着できるかわかりません。ただあと2駅なので、このまま電車で向かいます。念のため本日2時のミーティングを3時に調整してもらえませんか?
こういった場面で大切なのは、以下のように、重要なポイントを伝えることではないでしょうか。
英語は主体である「主語」(あなた、もしくは誰か)が、「動詞(何をしたいのか)」をはっきり述べる言語で、結論やポイントを先に伝えることが大切なのです。
話すときのお手本はスティーブ・ジョブズ
プレイン・イングリッシュでは、次のようなガイドラインを設定しています
1:対象読者を想定する
2:重要な情報は文書の先頭に置く
3:長文より短文を用いる
4:短く、シンプルな単語を使う
5:専門用語は必要最小限に抑える
6:能動態を使う
7:強い動詞を使う
8:否定・二重否定を避ける
9:主語・動詞・目的語は近づける
10:読みやすいデザインにする
書くときだけではありません。話すときにも、プレイン・イングリッシュのガイドラインに沿うと、スムーズなコミュニケーションが図れます。
歴代の大統領と大統領候補のスピーチを分析したカーネギー・メロン大学付属言語科学研究所によると、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、バラク・オバマは文法的には現地の中学2年生レベル、ドナルド・トランプ大統領は文法的に小学5年生のレベル、語彙にいたっては小学4年生のレベルでスピーチをしているという結果が出ています。
歴代大統領は平易な言葉で語りかけているのです。プレイン・イングリッシュを使っている証しといえるでしょう。
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