国際標準「伝わる英語」が身に着く意外な近道 平易なのに文章もスピーチもグレードアップ

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日本でもスピーチやプレゼンが上手な方が増えていますが、プレイン・イングリッシュはスピーチ・プレゼン向きです。

アップルの創業者、スティーブ・ジョブズはプレゼンの天才と称されました。彼の初代iPhoneの製品発表プレゼンは、一息で話せる長さ、平易な言葉、まさにプレイン・イングリッシュの手本となるものです。興味のある方はYouTubeで「スティーブ・ジョブズ 歴史的プレゼンiPhone」と検索して参考にしてください。

まずはプレイン・ジャパニーズから

日本の企業にとって、プレイン・イングリッシュで情報を発信することは非常に大切です。それを読んだ関係者やユーザーは的確な判断が下せるようになりますし、コミュニケーションが良好になり、信頼関係が高まります。また、読みやすい文章にすることで、ドキュメントやウェブページの訴求効果が高まるからです。

ところで、これは英語に限った話でしょうか。

実は、プレイン・イングリッシュを習得する近道は、日本語をプレインにすることなのです。

英語で情報を配信、コミュニケーションをとるつもりはなくても、別の国の誰かが、あなたの活動や会社の商品に興味を持ち、自動翻訳にかけて読んでいるかもしれません。実際、普通の日本語の文章でも、簡潔に、そして主語がわかりやすいように修正して自動翻訳ツールにかけると、オフィシャルには使えないまでも、下書きといえるくらいの英語訳ができあがります。

簡潔な日本語、プレイン・ジャパニーズでの情報発信を心がけることで、あなたの活動や会社の製品への関心が高まり、ビジネスチャンスにつながる可能性も高まるのです。

また、あまり知られていないのですが、Word(Office365)にはプレイン・イングリッシュのガイドラインに沿った「スタイル設定」ができ、効率的にプレイン・イングリッシュによる文書を作成することができます。

世界中で自粛生活が長引いていることもあり、ネットワーク社会での情報量は増大する一方です。そうした環境下で、私たちはスピーディーに情報処理を行い、コミュニケーションをしなければなりません。ぜひ、情報発信の際にはプレイン・ジャパニーズ、プレイン・イングリッシュを意識してください。

浅井 満知子 エイアンドピープル代表取締役

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あさい まちこ / Machiko Asai

青山学院大学卒業、同大学院国際政治経済学研究科修士課程修了。
IT企業を経て翻訳会社に入社。1998年、翻訳・通訳会社「エイアンドピープル」設立。2010年から、日本IR協議会の支援のもと、上場企業の広報IR担当者向けのプレイン・イングリッシュのセミナーを毎年開催。19年4月、プレイン・イングリッシュの普及推進団体JPELC設立。19年11月より、プレイン・ランゲージ国際標準化ISO/TC37委員。

 

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