何かを続けるのにモチベーションが無意味な訳

実はやる気が面倒くさいという感情を生む

代わりによく耳にしたのが、「パッション(情熱)」です。やる気に代わる、行動するのに必要なもの。それがパッションです。

自己啓発書を読む目的は、やる気に火をつけることだと言う人がいますが、すでに述べた通り、それは一時的なものにすぎません。「モチベーション」も同じです。やる気やモチベーションという燃料は、きわめて短期的なものなのです。

何かをやらなきゃと思うとめんどくさくなる

そもそも、私たちはなぜ「行動するのが、めんどくさい」と感じるのでしょうか?実は、「行動するのが、めんどくさい」と感じるときには、つねに共通点があります。これを私は「めんどくさい発生のメカニズム」と呼んでいます。

何かをやらなきゃいけないと思うと、「めんどくさい」と感じやすくなります。そして、頭でいろいろと考えれば考えるほど、さらにめんどくさいと感じるようになるという流れです。

たとえば、ダイエットのためにジョギングをしたい人がいるとします。ダイエットのために「ジョギングをやらなきゃ」と思っている人は、めんどくさいと感じやすいですね。

そして、いろいろと考えてしまいます。朝起きたとき、「走ったら膝を痛めるかもしれない」「昨日ちょっと走って膝を痛めたから、また走ると健康に良くない」とか、「外は寒いし、風邪をひくかもしれない」など、いろんなことを考えるわけです。そのように考えれば考えるほど、「めんどくさい」という気持ちが強くなって、やりたくなくなります。

「~しなければならない」というのは、義務ですよね。一般的に人は、できるだけ義務を負いたくないわけです。ですから、義務から逃れるための材料をなんとか集めようと、いろいろ考えてしまうのです。その結果、「めんどくさい」という感情が強くなります。

「めんどくさい」という感情を避けて行動を持続させるための手法として、よくある自己啓発の本に書いてあるのが、「アメ(ごほうび)」と「ムチ(罰)」です。

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